2「墓じまい」日本において、今のような墓のスタイルになったのは、比較的最近のことです。日本人は長らく自分の土地を持てませんでしたから、墓が作れたのは権力者のみ。庶民が死んでも、今のような先祖代々の墓に埋葬されることなどありませんでした。明治時代に入り、自分の土地や名前が持てるようになると、ようやく現代のような墓を作り、ご先祖様を弔えるようになります。鎌倉時代などから続くような墓は、よほどの豪族であったといえるでしょう。