「ゆきばんご」⬛️ゆきばんご⬛️雪婆んご(ゆきばんご)は、三人の雪童子(ゆきわらし)と大陸からやってきた。雪童子は、空を暴れまわり野山は大吹雪になる。山裾に家路を急ぐ赤いケット(マント)の子がいた。この山に棲む雪童子も、一緒に空を駆け回り、雪を降らす手伝いをしていた。そのとき、吹雪にあえぐケットの子を見つける。地っ子の雪童子は、ケットの子に強く当たる。ケットの子は倒れ込み気を失う。地っ子の雪童子は、「凍えはしないよ。あしたの朝までカリメラの夢を見ておいで」と真綿のような雪の布団で包んでやる。