
🟫アネモネ 花言葉「あなたを待つ」🟫
春日遅々といいます。一日でみれば、たしかに長閑にゆっくり過ぎてるようでありますが、ひと月でみたら春はますます前傾で、おかげで春愁に浸っている暇さえないやと思えるこの頃です。
その昔は、入学式に桜が満開だったと記憶してい、しかし今頃は卒業式にそうで、うっかりするとそれさえ花が待たない。やはり春は早まっている様子です。
とはいえ季節はよく、毎日新しい芽吹きを見つける楽しみがあります。あわせて辛夷は早も満開をすぎ、沈丁花は四月まえにして皺がれ、ツツジも皐月を待たずに咲き出しました。
そんな花々をみやりながら、人が何かを「待つ」ときには、かたすみにも嬉しい結果を想像してるもの。つまり「待つ」ことを強いられる一方で、人は「希望」という豊かさも感じ得てるように思います。同様に、人が季節を「待つ」思いにも、期待や願い、祈りの気持ちが内包されているのです。
出る月を待つべし 散る花を追うことなかれ
-中根東里🌕