
今日2月16日は西行の命日、西行忌。23歳で出家し僧侶となった西行は、かねてよりお釈迦様の亡くなった日をいう涅槃の日(2月15日)の頃に、願わくば自分も死にたいと歌にし、果たしてそうなりました。日本各地を行脚し、漂流の旅に一生をついやし、一所不在の自由から、多くの逸話を残した人物でもあります。桜の花を愛し、桜を詠んだ歌が多いことでも知られる西行。いま如月の頃に咲く桜を見れば、この歌を思い出す人もおられることでしょう🌸
仏には桜の花をたてまつれ
わが後の世を人飛ぶらはば
春風の花をちらすと見る夢は
さめても胸のさわぐなりけり
願はくは花の下にて春死なん
そのきさらぎの望月のころ
西行『山家集』より
サクラ 花言葉「精神美」📖