
⬛️あなたが亡くなって⬛️
あなたは私と息子をおいて40歳の若さで逝ってしまいましたね。あなたが亡くなって最初の私の誕生日、8歳の息子とささやかにお祝いしました。クリスマスの日には、私がサンタクロースになってプレゼントを息子の枕元に置きました。
桜の季節、あなたを思い出し、涙がでました。息子が小学校を卒業するときあなたの写真をバッグに忍ばせて、私の膝の上で一緒に卒業を見届けましたね。中学生になると、なかなか言うことを聞かなくなってきましたが「あなたの子だから大丈夫」と自分に言い聞かせ子供を信じました。中学が終わるころには優しい子に育っていました。高校時代はアルバイトしながら塾にも通っていました。無事に希望の大学に合格し、東京で一人暮らしを始めました。
私は一人ぽっちになりました。それでも仕送りをしなくてはならないので朝から晩まで働きました。大学を卒業し、就職。やっと私も役目を果たしたと思い仕事の量を少し減らすことができました。数年後息子は結婚し、子供が生まれました。私たちの孫です。孫は格別にかわいいと言いますが本当です。今度は孫のためにとまた仕事を増やしました。この歳になって、ようやく気付きました。なぜあなたがあんなになるまで一生懸命働いていたのか。なぜあなたがお金にケチケチしていたのか。すべて家族のため守る者のためだったのですね。
あなたの元へ何回行こうとしたことか。本当に辛く苦しい日々だった。でも生きることをやめないで良かった。あなたの元へまだしばらく、いけませんが寂しがらずに見守って下さい。今でもあなたを愛してます💟