「不機嫌時代」 | motoの徒然なるままに…Ⅱ

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日々是好日日記
2006年9月:gooブログでスタート
2025年9月:Amebaに移行しました


日本の社会が先行きの見えない不安に覆われている。驚くような事件や事象が次々と巻き起こる一方で、確かなものはますますわからなくなりつつある。わたしたちは間違いなく心休まらない「不安の時代」に生きている。しかもそれは、いつ爆発するかもしれない「不機嫌」を抱えている。

コロナ否認主義の影響力が大きくなっている

コロナ禍になってから新型ウイルスの存在を頭ごなしに否定する言説をさまざまなところで目にするようになった。この現象は世界的なもので、ソーシャルメディアの影響力もさることながら、反自粛デモなどの先鋭化につながっている。さきごろ日本でも「コロナはただの風邪」と主張し、日本医師会館に居座った政治団体の党首が、建造物侵入容疑で逮捕されたばかりだ。

欧米では、このような考え方をすでにコロナ否認主義(COVID-19 denialism)と呼び、似非科学や陰謀論などを盲信して公衆衛生上の危機を助長するとみて警戒を強めている。ツイッターやフェイスブックが、コロナワクチンの安全性などに関する誤った情報を削除する方針を示したのは、その影響力が無視できないほど大きなものになっているからにほかならない。