田中角栄氏の度量」 | motoの徒然なるままに…Ⅱ

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日々是好日日記
2006年9月:gooブログでスタート
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『恨みは水に流せ、恩は石に刻め』と言います📕

自分が苦しい時、困った時に、手を伸ばしてくれた人ほどありがたい存在はありません。その恩義は、絶対に忘れてはいけないから、心の中の石に刻み込みたいものです。ですが、「借りたものを返すぞ」とばかりの態度を取れば、相手は困惑します。田中角栄氏は、そこのところをこう指摘しています。

人はソロバン勘定で物事を考える人間から離れていく。恩を忘れないことは、絶対に大切なことだ。だが、その恩返しこそ、人間の真価が問われるところだ。さて、角さんは何が真価の問われるところだと考えたのでしょうか。「人から受けた恩を忘れてはならない。必ず恩返しをしろ。ただ、これみよがしに、『お礼に参上した』とやってはいけない。相手が困った時、遠くから、慎み深く返してやるんだ」

人間の真価が問われるのは、受けた恩義の返し方にこそある、と角さんは言いました。僕ら凡人は「返す時」に「お礼に参上した」とまではいかなくとも、つい「はい返したよ」と自分の足跡を残しがちです。そうではなく、さりげなく、気づかれないようにお返しする、そのことが自分の徳を高めることになるのでしょう👤