「土楼」中国福建省南部にある海辺のリゾート厦門(アモイ)からいくつもの山を越え、車に揺られること約4時間。のどかな田園風景の中に、円形、楕円形、方形とさまざまな形をした巨大な要塞のような建物群が見えてきます。これが、北方からの移民、客家(ハッカ)が一族で居住する「土楼」といわれる集合住宅です。土楼は単に雨露をしのぎ外敵を防御するだけでなく、共同体の結束を強める役割も担ってきました。