
中国唐時代の有名な禅僧の趙州和尚の話🍵
その趙州和尚のもとに修行僧が教えを頂きたいとやって来た。
趙州「曽(か)って此間(すかん)に到るや」(お前さんはかってここに来たことがおありかな?)
僧 「曾(か)って到る」(はい、以前にも参りました)
趙州「喫茶去」(さようか、ならばお茶でも一服おあがりなさい)
またあるとき別の修行僧がやって来た。
趙州「曾(かって)到るや」
僧 「曾(かって)到らず」(いいえ、ここに来たことはありません)
趙州「喫茶去」(左様か、ならばお茶でも一服おあがりなさい)
これを聞いていたこの寺の院主は「和尚は曾ってここに来た者にも、はじめて
の者に“お茶をどうぞ”と同じことをいわれるがどういうわけなんですか?」
とたずねた。趙州は是れに答えず「院主さん!」と呼ぶ。院主は思わず「はい」と答えたその瞬間、趙州はまた「喫茶去」(まあ、お茶でも一服召し上がれ)🤗