
アメリカの大統領選挙は、政治家だけでなく、献金をする企業、従来のメディア、そして清濁併せ呑んだ様々な情報が流通するソーシャルメディア、幅広い市民が参加するボランティア活動など文字通り全国民が参加する一大イベントであり、アーティスト、美術館、ギャラリーなども当然、多様な形で活動に参加している。ここでは、それらアートと大統領選挙の関わりについて様々な事例を紹介したい。
早々と立ち上がったのは「Plan Your Vote」(自分の投票を計画しよう)で、キュレーターのクリスティーヌ・メッシネオがVote.orgとともに立ち上げたもの。サイト上では各州の投票所、期日前投票や郵送での投票についての情報を細かく知ることができるほか、パティ・スミス、ロバート・ロンゴ、ゲリラ・ガールズなど著名なアーティスト60名以上がPlan Your Voteを表題にポスターのイメージを提供し、その画像は誰もがプリントアウトしたり、ソーシャルメディアに投稿して投票を呼びかけることができる。またグッゲンハイム美術館やニューミュージアムなど全米の数十の美術館も協力して、ソーシャルメディアなどで投票を呼びかけている。