「沖田修一監督」 | motoの徒然なるままに…Ⅱ

motoの徒然なるままに…Ⅱ

日々是好日日記
2006年9月:gooブログでスタート
2025年9月:Amebaに移行しました


一見、覚えにくいタイトルだが、映画を観れば「自分は自分でひとりで生きていく」という前向きなメッセージの意味がスッと入ってくる。夫を亡くして、孤独に生きる老境の桃子さんの日常と若かりし頃の物語。東北弁をふんだんに使った若竹千佐子の同名小説を映画化したのは、『横道世之介』などで知られる沖田修一監督。これまでの作品同様、脚本も担当している。

「ちょうど父が亡くなったタイミングでこの映画化の話をいただいたんです。以前から母がこの原作が面白いと言っていましたし、母も東北出身で若い頃に上京してきて、今はひとり暮らしをしている。桃子さんと似ているので、ウチの母親のことを描いてしまえばいいんだと思ったんですよね。だから劇中に出てくる『遠くの子どもより近くのホンダ』とか、孫に『ばぁばは自由でいいね』と言われるのも、全部母の話。原作の素敵なエピソードやセリフも使わせてもらっているけれど、振り返ると母の実話の方を思い出してしまいますね」