「エゾバフンウニ」 | motoの徒然なるままに…Ⅱ

motoの徒然なるままに…Ⅱ

日々是好日日記
2006年9月:gooブログでスタート
2025年9月:Amebaに移行しました


口は腹面、歯は5枚、肛門は背にある「エゾバフンウニ」‼️

鮨好きにはたまらない高級鮨ダネ、ウニは実に奇怪な生きものである。ナマコやヒトデと同じ棘皮(きょくひ)動物の仲間である。トゲだらけの球体はまるでイガグリ。トゲとトゲの間には吸盤の付いた細長い管足が密生して、この管足で海底をはい回って昆布やアオサなどのエサをあさる。口は腹面にあり、丈夫な5枚の歯が付いている。肛門は、なんと背にある。我々が食べている部分はそんなウニの生殖層、つまり卵巣や精巣である。

ウニの種類は多く、世界中におよそ800種類あり、日本近海でも100種類を超える。よく知られているものはムラサキウニ、アカウニ、バフンウニ、キタムラサキウニ、そしてエゾバフンウニの5種類。エゾバフンウニはこのなかでもっとも姿形が怪しいウニである。福島以北に棲息し、北海道で多く漁獲される。だからエゾの文字が名につく。体はほかのウニよりもやや扁平で半円球。トゲは短くて1cm未満。見た目はまさに馬糞だが、そのおいしさはウニのなかで1、2位を争う。産卵期の夏に北海道の浜へ出かけて自ら殻を割り、成熟した生殖層をすすると、濃密な味わいがゆっくりと口中にとろけてくる。