「弔いなき時代」 | motoの徒然なるままに…Ⅱ

motoの徒然なるままに…Ⅱ

日々是好日日記
2006年9月:gooブログでスタート
2025年9月:Amebaに移行しました


これまで仏教界と葬儀業界とは「水と油」と言われてきた。それだけに、よりそうの仏教界への「接近」は稀有けうな出来事といえる。


多死社会を受けて葬儀市場は拡大傾向にある。しかし、家族葬や1日葬、直葬など近年、葬送の「規模」が縮小。葬送を担っている団塊世代の強いコスト意識も相まって、客単価は下降線をたどっている。僧侶派遣業も競合他社の参入が相次ぎ、価格競争にさらされている。そんななか、いかに質の高い僧侶を登録させるかが課題だ。

仏教界は仏教界で、寺離れが進む。僧侶が介入しない葬送や離檀も増えつつあり、寺院収入は減り続けている。新たな信者や檀家獲得は悲願だ。

葬儀業界、仏教界の双方が淘汰の時代を迎える中で、いかに連携し合い、足りない要素を補完し合えるか否か。それが「弔いなき時代」の生き残りのカギだ。


※編集部註:「よりそう」は10月24日、僧侶派遣事業「お坊さん便」のアマゾン出品を終了すると発表した。(10月24日16時10分追記)