「カシコギ | motoの徒然なるままに…Ⅱ

motoの徒然なるままに…Ⅱ

日々是好日日記
2006年9月:gooブログでスタート
2025年9月:Amebaに移行しました


あなたが空しく生きた今日は、


昨日死んでいった者が、


あれほど生きたいと願った明日。


言葉:チョ・チャイン 『カシコギ』より抜粋📖

~カシコギあらすじ~


白血病で入院中の息子、タウムを必死で看病する詩人のチョン。
彼は幼い時、母親は出奔、その後父親から心中を持ちかけられるという悲惨な過去をもつ。


それだけに家庭と息子への思いは強かったが、妻は現実に目覚め、自らの望みをかなえるために大学の恩師のもとに走り、フランスに発ってしまう。


世間とうまく折り合えず、不況で仕事も失い、それでもひとり、息子のために必死に尽くすチョン。
終わりのない過酷な闘病のなかで、タウムは言う。


「パパ、あとどのくらい苦しめば死ねるの。こんなに苦しんだんだから、もう死んでもいいじゃない」


だが、奇跡的にタウムに適合する骨髄ドナーが見つかった。絶望に沈む父と子に一筋の光が差す。しかし……


*カシコギという魚のオスは、
メスが産み捨てた稚魚を必死に育て、子が成長すると自らは死んでいくという🐟