「平家物語」 | motoの徒然なるままに…Ⅱ

motoの徒然なるままに…Ⅱ

日々是好日日記
2006年9月:gooブログでスタート
2025年9月:Amebaに移行しました


祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹(しゃらそうじゅ)の花の色、
盛者必衰(じょうしゃひっすい)のことわりをあらはす。
奢れる人も久しからず、
唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、
偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ。

平家物語📖

祇園精舎の鐘の音には、
諸行無常すなわちこの世のすべての現象は
絶えず変化していくものだという響きがある。
沙羅双樹の花の色は、
どんなに勢いが盛んな者も必ず衰えるものであるという
道理をあらわしている。
世に栄え得意になっている者も、その栄えはずっとは続かず、
春の夜の夢のようである。
勢い盛んではげしい者も、結局は滅び去り、
まるで風に吹き飛ばされる塵と同じようである。