「コロナ後の世界ビジョン」 | motoの徒然なるままに…Ⅱ

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日々是好日日記
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新型コロナウイルスの災禍で日本と世界の状況が一変した。今年の初めの時点で、誰がこうした事態の勃発と世界の変化を予想しただろうか。


一方、新型コロナウイルス(以下単に「コロナ」等と略すことがある)をめぐる状況を受けてさまざまな「論」が世に出されているが、それらの多くはいささか時流に便乗した近視眼的なものか、逆に大雑把すぎる‟文明論”のいずれかであり、客観的な論証や中長期的な視座を踏まえた実のある洞察はまだ十分な形で提示されていないように思える。


本稿で論じたいのは、そうした問題意識を踏まえたうえでの‟「コロナ後」の世界”のビジョンにほかならない。


この場合、少々手前味噌に響くことを承知のうえで確認したいのは、そうした「コロナ後」の世界の構想は、私が昨年10月に公刊した『人口減少社会のデザイン』において、AIを活用した未来シミュレーションも踏まえながら、これからの日本そして世界のあるべき展望として論じた内容と大きく重なるものになるという点である。


それは端的に述べれば以下のような柱に集約される日本・世界の方向性だ。


(1)「都市集中型」から「分散型システム」への転換
(2)格差の是正と「持続可能な福祉社会」のビジョン
(3)「ポスト・グローバル化」の世界の構想
(4)科学の基本コンセプトは「情報」から「生命」へ