生死中無佛則無生死生死中無佛則無生死👤―生死の中に仏なければ生死無し、生死の中に仏あれば生死に惑わず―(『伝灯録』大梅法常章) 仏陀によれば、生死についての迷いは、人間にとっての根本的な苦悩である。したがって生死の苦しみからの脱却が、人間にとってのもっとも根本的な課題になるのは当然である。仏教では人間を生死の苦しみから救うのは、仏であると説いている。しかし禅宗は自力の宗教であるから、仏に頼ることを嫌う。冒頭の問答は生死の中に仏がある方がいいか、無い方がいいかを巡る議論である🙏