
お盆が近くなりました・・・
死を想う宮沢賢治先生の二つの詩を紹介します📖
そしてわたくしはまもなく死ぬのだろう
わたくしといふのはいったい何だ
何べん考えなほし読みあさり
さうともきき かうも教えられても
結局まだはっきりしてゐない
わたくしといふものは
詩(そしてわたくしはまもなく死ぬのだろう)
賢治 33歳
血がでてゐるにかかはらず
こんなにのんきで苦しくないのは
魂魄なかばからだをはなれたのですかな
ただどうも血のために
それを云えないがひどいです
あなたの方からみたらずいぶんさんたんたるけしきでせうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです
詩(眼にて云ふ)
賢治36歳…死の前年