「女青の玉文」私は「ねぶたまつり」は五穀豊穣祈願という民族学的見地と「先祖供養」というスピリチュアルな面もあると考えている。最終日に川や海に流すという行為を「精霊流し」に重ねて見ている。 道教経典「太上洞玄霊宝滅度五連生尸妙経」によれば幽牢地獄から死者の魂を救いとって光にまみえさせるという。かくして先祖は苦しみから解放されて、子孫にもたさられる災厄は除去される。死者の救済、生者の安寧が「ねぶたまつり」には本質だと推察する。