

~人生に無駄な経験などない~
伊集院静氏「大人の流儀・別れる力」を読んでおります。
野球少年だった伊集院さんは松井秀喜氏にエールを送ります。
「松井秀喜君と話す機会があり、性格も、礼儀正しさも、皆一級だが、足りないものがあるとしたら、辛酸を舐めた経験が、あの骨折以外にない。人が自分を認めてくれないというのは世間の半分以上の人が受けていることである。それも知る方がいい。大人の男は、辛い、酸っぱいトンネルを抜けて出てくれば、風情、かたちが良くなる。私は時々、彼に言う。野球だけが人生じゃない。人生を好打できる方が百倍もイイ」
伊集院さんならではの「大人の流儀」に朝からフグの毒のようにしびれております。
「デッドボールの折の態度で選手の肝の大小がよくわかる」