赤ヘル軍団の黄金期 投手王国、最後の輝き 1984年 広島×阪急 …エースたちの日本シリーズ | 現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。

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「不動産投資と旅」現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。-阪急 山田崇

Number http://number.bunshun.jp/articles/-/705375

赤ヘル軍団の黄金期
1984年 広島×阪急
投手王国、最後の輝き

エースたちの日本シリーズ 1983-2012


充実した投手陣を擁し、カープは3度目の頂点に立った。
栄光の'80年代、マウンドで躍動した往時の投手たちが、
最後の日本一への激闘の軌跡と、その後の苦闘を語る。

ファンには長い時間だったろう。広島カープは3位以上を確定させ、クライマックスシリーズに進出することになった。1997年に3位になってから久しくなかったAクラス入りである。6年前からはじまったCSにもようやく出場することができる。応援してきた人たちの喜びが想像できる。

しかし、そんなことで喜んでもらっては困る。そう口をへの字にする人もいるだろう。1980年代から'90年代初頭にかけて、カープは投手王国といわれた。それを担った人たちだ。'79、'80年に日本シリーズを連覇したあとも、強力な投手陣で'84、'86、'91年と3度リーグを制し、'84年には日本一にもなった。この3回のシリーズはいずれももつれ、すべて7戦('86年は8戦)まで戦われた。


「広島のケンカいうたら、
とるかとられるか、どっちかしかないんで」

広島を舞台にした名作『仁義なき戦い』の中で主人公役の菅原文太はそういい放ったが、カープの日本シリーズはその言葉を体現したような激しい戦いだった。それを経験した者たちからしたら、「3位で喜んでもらっては困るんじゃ」とすごみたくもなるだろう。

険しいなりにも日本シリーズへの道が見えかけてきた年に、過去の戦いぶりを顧みる意味は小さくない。


阪急の打撃練習は「ポンポン、よう飛んどった」

「打撃練習を見たらいかん」

達川光男はコーチからそう指示されていた。1984年のカープの相手、阪急ブレーブスは福本豊、簑田浩二、松永浩美などベテラン、中堅、若手がかみ合った打線が強力だった。打撃練習を見たら自信を失う。そんな配慮である。

だが捕手の達川は広島市民球場の物陰からこっそり私服で練習を見た。

「ポンポン、よう飛んどった」

中でもこの年三冠王になったブーマー・ウェルズの打球は群を抜いていた。

だから当然カープの対策も、ブーマーをどう抑えるかが大きなポイントになっていた。あまり知られていないことだが、カープにはデータ野球の伝統があった。このシリーズの初戦に先発した山根和夫は回想する。


「不動産投資と旅」現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。-ブーマー 阪急

三冠王ブーマーを抑えるために
取った対策とは?

「元南海ホークスの柴田猛さんが移籍されて、コーチになったあたりから、かなり細かく相手を分析するようになったと聞いています。ここが弱いといった大まかなことではなく、こういう状況になったら相手はこういう打球の方向が多い。だからこう攻めるといったように。このシリーズのころは柴田さんは移籍されていましたが、その伝統は残っていた」

柴田はホークスで野村克也の控え捕手だった。野村─ドン・ブレイザーのシンキングベースボールの流れはカープに及んでいたのだ。

達川によれば、のちにスカウトとして前田健太を獲得したスコアラーの宮本洋二郎は、ブレーブス対策のミーティングで胸を張ったという。

「宮本さんは、夏ごろからブレーブスがシリーズに出てくると目をつけてくわしく分析した言うちょりました。だから第1戦はスコアラーのいうとおりやれば間違いないと」

「見せ球にせい!」と安仁屋が命じた徹底的な内角攻め。


「不動産投資と旅」現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。-山根和夫
山根和夫 Kazuo Yamane
1955年8月2日、岡山県生まれ。入団3年目の'79年から頭角を現し、'84年、チーム最多の16勝でリーグ優勝に貢献した。日本シリーズには'79年、'80年、'84年の3度出場。計5勝を挙げ、勝負強さを発揮した。現在は会社役員。


スコアラーとコーチ陣が出したブーマー対策は徹底した内角攻めだった。当時の投手コーチ安仁屋宗八は、「インコースは見せ球にせい」といいわたした。

「インコースを攻めるいうてもふた通りある。ストライクを取りに行くのと見せ球にするのと。ストライクを取ろうとすると四球は減るが攻めが甘くなる心配がある。ボールになってもいいような球を投げると、ストライクにとってもらえることもあるし、なにより相手が意識する。だからボールになってもいいんだっていいましたね」

もともとカープの投手陣はインコース攻めを武器にしていた。主力の山根と北別府学はシュートを武器にする横の変化の投手だったし、左の大野豊、川口和久は右打者の懐に食い込むクロスファイヤーといわれる速球が強力だった。コーチの安仁屋にしてからが、「シュート一本でメシを食ってきた」ような投手だった。

ブーマーは腕が伸びきるところにボールが来ると確実にスタンドに持っていく。日本人には決め球になる外角低めも前菜がないと好餌になってしまう。その前菜がのけぞらせる内角攻めだった。

シリーズ初戦に先発した山根は、投手陣の中で日本シリーズの経験がもっとも豊富だった。過去2回で4勝をあげている。その経験と、えげつないシュート、いまでいう動く系統のボールを投げることを買われて初戦を任された。山根は役割をよく心得ていた。


シリーズ第1戦での初対戦、
狙い通りのショートゴロ

「意識付けですね。ウチはシリーズでこんな投球をしてくる。具体的にいえば、ぶつけるぐらいのきつい内角攻めをする。相手にそういう意識を植え付ける。そうすれば三冠王だって、かならず意識過剰になって苦労する。第1戦でそれができるかが大事だって」

第1戦のブーマーとの初対戦。山根-達川のバッテリーはきびしいシュートでブーマーをショートゴロに打ち取った。ブーマーのバットが折れたのを確認した達川は心の中で快哉を叫んだ。

試合は7回まで相手の山田久志に1点に抑えられていたカープが、8回裏、長島清幸の2ランで逆転して接戦をものにした。7回を6安打2失点に抑えた山根も、そのあとを受けたリリーフの小林誠二も、ブーマーには徹底的にインコースを投げて、ついに1安打も許さなかった。


冷静さを失い、
セーフティバントの構えをしたブーマー

それだけではない。第2戦の北別府、第3戦の川口、そしてリリーフたちも、最後まで執拗な内角攻めを貫いた。挑発一歩手前の攻撃的な配球である。ブーマーは三冠王の面影をどこかに置き忘れ、冷静さを失い、28打数6安打、打率.214と低迷したままシリーズを終えた。三冠王封じの先陣を切った山根には忘れられないシーンがある。

「どの試合のどういう場面かははっきりしないんですが、あんまり内角を攻められ、ヒットが出ないので、ブーマーがセーフティバントの構えをしてきたことがありました。それを見て、ああ、嫌がっているなあ、自分たちの攻め方は間違っていなかったんだなあと思いましたね」

コーチの安仁屋もブーマーが少しベースから離れて立つようになったのを確認していた。

初戦の逆転勝ちで勢いづいたカープは、第4戦までに3勝して王手をかけたが、'70年代の黄金期のメンバーが残るブレーブスもあっさりとは引き下がらない。5戦、6戦と打線がふるい巻き返す。第7戦は開幕と同じ山根と山田の対戦になった。山根にとっては'79、'80年につづく3度目のシリーズ第7戦。決戦要員とさえいえた。


「江夏の21球」
を知る男たちにあった勝利への意識

「疲れはありませんでしたよ。もう、最後だしね。それに第1戦に比べたら、7戦というのは気分的に楽なところがある。相手の打者の傾向がだいぶわかってきていますからね。シリーズの調子も把握できている。打たれそうか大丈夫か、雰囲気もわかるんです」

完璧に抑えたわけではない。よく打たれた。10安打。しかし、集中打は許さなかった。6回、1死二、三塁でブーマーを迎えた場面がこのシリーズの白眉だった。遊ゴロに抑え、その後も切り抜けて、完投勝利を飾った。

「日本一というみんなの目標がひとつになっていた。ベンチもスタッフもみんな。勝って当たり前ぐらいに思っていた」

口ではみな優勝というが、現実として考えるチームは実は多くない。山根、大野、北別府は「江夏の21球」を知るメンバーである。投手陣に受け継がれた勝利への意識、それを可能にする技術の練磨、伝統を担う者だという自負がどのチームよりも明確だった。「とるかとられるか、どっちか」とはいっても、とられていいということではない。そのことを、'84年のメンバーたちは誰よりも知っていた。

「不動産投資と旅」現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。-広島優勝 日本シリーズ


投手王国を築いた広島だったが斜陽の時は来る。その相手は西武だった。
'86年、'91年と二度対戦したものの、いずれも逆転での日本一を許したのだ。
北別府学、大野豊、川口和久をもってしても止められなかった時代の流れ。
それでも最強の獅子に立ち向かった意地の投球を、3人が回想する――。


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