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「不動産投資と旅」現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。-王・打った!

Numberより http://number.bunshun.jp/articles/-/668546

日本野球研究
王貞治 ”55本の軌跡” を再検証


バレンティン(ヤクルト)が王貞治(元巨人)などの持つシーズン55本塁打の日本記録に迫るようになってから、さまざまな記事が紙面を飾っている。いい機会なので、王とバレンティンが放ったホームランのさまざまな部分に焦点を当てながら、2人の共通点や異なる点をくらべてみようと思う(今季成績は9月1日現在のもの)。

王が55本塁打を打つまでのプロ野球記録は1963(昭和38)年に南海の野村克也が記録した52本。翌'64年、王は野村の記録を3本上回り、以来約半世紀にわたって「55本塁打」はプロ野球記録として君臨してきた('01年にT・ローズ(近鉄)、'02年にA・カブレラ(西武)が55本塁打を放ち並んでいる)。

55本超えに挑んでいるバレンティンの今季初出場は、すでに12試合が経過していた4月12日の巨人戦。オランダ代表として出場したWBC(ワールドベースボールクラシック)で発症した左内転筋肉離れが長引き、二軍での調整が続いていたのである。13試合も欠場しながらホームランを打ちまくっているバレンティンのホームランペースは50.5パーセント。2試合に1本の割合で打っていることになる。残り28試合にすべて出場すればさらに14本上積みして66本打つ計算である。


チームに貢献しないホームランなどない
これほどバレンティンがホームランを打ってもチームは最下位を走っている。バレンティンのホームランはチームの勝利に貢献していない、という意見が出てきそうだが、バレンティンがホームランを打ったときの勝率は29勝23敗で、勝率は.558。チームの勝率.391とくらべはるかに高いことがわかる。

王も「記憶の長嶋(茂雄)」に対して「記録の王」と言われ、勝負強さでは長嶋に及ばないと言われ続けてきたが、55本のホームランを打ったときは36勝19敗、勝率.655と勝利に貢献している。これほどのホームランバッターがチームに貢献していないと考えるほうに無理があるのである。

打ったときの局面も大事だ。10対0のように大差がついたときの一発は確かに価値が半減されるが、バレンティンは52本塁打のうち36本が3点差以内の僅差で放っている。対する王も3点差以内での一発は42本と多い。ちなみに、'64年の巨人、'13年のヤクルトの成績は次の通りである。

1964年・巨人…………71勝69敗、勝率.507(1位阪神、2位大洋)
2013年・ヤクルト……45勝70敗、勝率.391(1位巨人、2位阪神)

所属するチームはともに優勝圏外の成績である。それでも打席内で集中力を切らさずに僅差の局面でホームランを量産する王とバレンティンは精神面の強さこそ称賛されるべきだろう。


「不動産投資と旅」現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。-長島・王

バレンティンが王を上回る部分とは
ここまでの比較では王が少しずつバレンティンを上回っているが、バレンティンが上回っている分野もある。まずスランプの短さである。王は3月31日の7号ホームラン以降、4月2日から4月19日までの13試合でホームランを記録していない。それに対してバレンティンは開幕こそ出遅れたが、4月16日の第1号ホームラン以降、10試合以上ホームランが出なかったことが一度もない。この安定感は特筆されるべきである。

またホームランを打っている投手もバレンティンのほうが多い。まず、どんな投手から打っているのか、本数の多い投手を紹介する。

◇王にホームランを打たれた投手(成績は'64年)
7本/金田正一……27勝12敗、防御率2.79
5本/稲川誠……21勝13敗、防御率2.91
3本/村山実……22勝18敗、防御率3.32
竜憲一…… 8勝 7敗、防御率4.17
佐々木吉郎…… 5勝 7敗、防御率2.54

◇バレンティンにホームランを打たれた投手(成績は今季)
3本/吉川輝昭…… 2勝 2敗、防御率7.43
大竹寛…… 7勝 8敗、防御率3.53
2本/4人

16年間10割を超えるOPSを記録した王の異次元さ。

王が一流投手を数多く打ち込んできた、という意味でこのデータを出しているわけではない。王が3本以上のホームランを5人から記録しているのに対し、バレンティンが3本以上のホームランを放っているのは吉川と大竹の2人だけ。つまり、バレンティンは特定の投手をカモにしているのではなく、数多くの投手からホームランを打っている、という部分で異色なのである。

王が'64年にホームランを打った投手は32人、それに対してバレンティンは44人。キャッチャーの配球の傾向を研究した結果、「カモと苦手」が特定の投手に偏らなくなったというバレンティンの言葉を裏付けるデータである。

バレンティンの“王超え”が近づくにつれて投手の四球攻めが多くなっているが、この分野は王の独壇場である。'63年から'78年までの16年間、100個以上の四球を記録し、この間のOPS(出塁率+長打率)は常に10割以上。8割超えれば一流と言われる中で、16年間10割以上のOPSを記録した王は化け物である。


「不動産投資と旅」現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。-一本足打法

2位に大差をつけて史上最多四球の王
王の記録が破られそうになったとき、「外国人にホームラン記録を破らせないように四球攻めが多くなる」とまことしやかに囁かれてきたものだが、王自身が通算2390四球(2位は落合博満の1475)、114死球(歴代13位)と歩かされ続けたことを忘れるわけにはいかない。四死球は強打者の宿命で、バレンティン、ローズ、カブレラなど外国人の専売特許ではない、ということを野球ファンは知っておく必要がある。

今回、改めて王貞治のことを知りたくて、墨田区総合体育館内にある常設展示コーナー「王貞治のふるさと墨田」や福岡ヤフオク!ドーム内にある「王貞治ベースボールミュージアム」を訪れ、さらに荒川博と中学時代の王が運命的な出会いをした隅田公園今戸グラウンドにも足を伸ばし、数々の“偶然(運命的な出会いや出来事)”が王を野球の道に導いたことを知った。

王が本所中学2年だった'54(昭和29)年12月、隅田公園今戸グラウンドで試合をしていると紀州犬を連れた毎日オリオンズの現役選手、荒川が土手からグラウンドに降りて監督と話し始めたという。荒川は左投げの王が右で打っているのを見て、「僕の感じでは左で打ったほうがいい。左で打ってごらんよ」とアドバイスし、王は言われるまま左で打つと初球を二塁打にした。


父親は、貞治を電気技師にさせようと考えていた
王たちのチームが隅田公園今戸グラウンドで試合をしたのはこの日1回きりである。いつもなら錦糸町駅前に広がる錦糸公園内のグラウンドを使うのだが、その日はたまたま使用できず、仕方なく隅田川を渡って今戸まできたという。その最初で最後の日に、紀州犬を連れた荒川が王の試合を見て、左打ちをアドバイスしたのである。

王が中学2年だと知り荒川は驚き、自らの母校・早稲田実業(以下早実)に出向いて王を迎え入れるよう進言する。王の父親は兄の鉄城を医師、弟の貞治を電気技師にさせようと考え、鉄城は親の思惑通り慶應大学の医学部を出て医師になっている。王も理工系の進学率が高い都立墨田川高校を受験し、早実への進学話は辞退するつもりだったという。しかし、王は墨田川高校の受験に失敗してしまう。ちなみに、墨田川高校には当時野球部がなかったので、そのまま進学していたらその後の“世界の王”は誕生していない。


運命に導かれ、“世界の王”となった男
早実では選抜で優勝投手になるなど大活躍し、'59年に巨人に入団。そして3年目のシーズンが終わったオフに荒川が巨人の打撃コーチとして入団してくる。荒川は王のバッティングを多摩川グラウンドで見るなり、「野球のボールじゃあ無理だな。ドッジボールでも投げなきゃ打てんな。遊びは上手になったらしいが、野球は下手になったな」と言った。ここから二人三脚で猛練習に明け暮れ、王は世界のホームラン王への階段を駆け上がっていくのである。

王の野球人生をなぞっているだけで、こんな偶然がいくつも重なることがあるのかと不思議な気分になる。“世界の王”になるようにレールが敷かれ、王は運命に導かれるままそのレールの上をひた走ってきた。バレンティンが相手にしているのは、そういう男が作った記録なのである。

多くの野球ファンばかりでなく、「アメリカのメジャーをお払い箱になった選手に(王の記録が)破られたくない」と野村克也氏のようなプロ野球OBも口にするほど、王のシーズン55本塁打は聖域のように扱われてきた。だが、私はバレンティンに王たちの持つシーズン55本塁打を超えてほしいと思っている。新たな目標が設定されて、中村剛也(西武)たちの次なる挑戦が始まるのだから。

※参考文献:王貞治『野球にときめいて 王貞治、半生を語る』(中央公論新社)



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