1993年10月 セナと過ごした最後の鈴鹿 | 現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。

現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。

個人投資家向け収益不動産検索サイト e-不動産販売公式アカウントです。
マンション経営、アパート経営でお困りの大家さん、収益不動産購入に伴う銀行融資などの不動産投資相談をお受けします。最新の賃貸経営は日々進化しています。一緒に勉強しましょう。

$「不動産投資と旅」現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。-セナ

Numberより http://number.bunshun.jp/articles/-/162933

確かにセナは、そこにいた――。'93年の日本GP。
鈴鹿における最後の雄姿を、F1ジャーナリストの
今宮純氏が、当時の取材メモから克明に描き出す。

'93年、日本GP決勝5日前、東京近郊のリゾートホテルでアイルトンと話す時間が持てた。時差調整のために早めに来日し、このホテルに身を隠してごく少数の関係者や友人と会う以外、トレーニングに励みながらリラックスしたときをゆったりと過ごすのが習慣だ。ホンダで走っていた昨年まではいくつもの発表会や記者会見、スポンサー対応などに追われていたが、この年からマクラーレン・フォードになって、彼の自由時間は増えた。

約束よりも早くホテルに着くと、スイートルームに直ぐ来いとのこと。ちょっと退屈していたのだろうか、この日のアイルトンはよくしゃべった。

「ポルトガルGP(約1カ月前の9月26日)からマシンそのものは何も変わっていないさ。あそこで新しいパワーアシスト・ブレーキにしただろ? でもスズカ用の特別なコンポーネンツやスペシャルパーツは何もない(笑)。いままではホンダ・パワーというエキストラがあったけど、そうはいかないからね、今年は。やはりここは難しいよ。注意深く、しかし大胆に攻めなければいけないから。

今年のエンジン(フォードHB・V8)だとピット裏、S字の連続するコーナーでのリズムがポイントになる。車速をキープすることだ。どこか一つリズムが崩れてもダメなんだ。たぶん今年は4速ギアでコントロールする走りになる。トルク特性がホンダV12とは違うから、そうやって攻められればと今は考えている」


「130Rでは、注意深く……大胆に……6速で……」
彼の頭の中は、'87年から昨季まで使ってきたホンダエンジンで戦えない、この年の鈴鹿基本セッティングのことでいっぱい。非力なフォードV8では、もはやホンダ・パワーで押すようなわけにはいかないからだ。

「どのコーナーも重要なのがスズカのキャラクターだけど、今年もどこかといえばやっぱり130Rかな。そう注意深く……大胆に……6速で……、でも少しアクセルは戻すかもね。戻さなくてもよければいいんだけど(笑)」

大敵たるウイリアムズは主任設計者A・ニューウェイ(現レッドブル技術責任者)のもと、熟成されたアクティブ・サスペンションを搭載。セミAT・トランスミッション、トラクション・コントロール、ABS、電子制御スロットル・システムと、いわゆる“最新ハイテク・マシン”を完成させた。鈴鹿前の第14戦ポルトガルGPでは、引退を表明したA・プロストが4冠目を手にしたばかりだ。


グリッド予想で見せたセナの優れた分析力。
 マクラーレンもこの年からハイテク化を急ぎ、ある程度いいレベルまではきていたが、セナは高速コーナーでの空力アンバランスをずっと訴え続けた。だが、強力なワークス・ルノーRS5・V10と非力なフォードHB・V8のエンジンの差はあまりに大きい。'92年までホンダに頼ってきたマクラーレンもセナ自身も、こればかりはどうしようもなかった。130Rについて彼がやや自信なげに、それでも6速アクセル全開の可能性を口にするとき、ホンダを失った寂しさが直に伝わった。

「ポールポジション? それはウイリアムズのどちらか……、やっぱりプロストだろう。デーモン・ヒルは初めてのスズカだからね。ぼくらはその次につけたい。むろんミカ・ハッキネンよりぼくが上でね。ベネトンはぼくらの後ろさ(笑)。希望としては自分がヒルを喰ってフロントロー、それでいいだろ(笑)。ところで今週の天気はどうなの?」

 ここで聞いたセナ自身の'93年日本GPグリッド予想は的中する。ジョークっぽく語りながらも、彼はきわめて現実的に彼我の戦力を分析しており、それをさらりと筆者にレクチャーしてくれた。アイルトンには個人的に何度も色々なことを教示してもらったが、このグリッド予想話は忘れられないうちのひとつ。

最速最強マシンを凌ごうと片道燃料で“特攻”していく
金曜午前10時フリー走行1回目、いきなり重大なトラブル発生。プロストのルノーが3周でエンジンブローして最下位。セナもオイル漏れで13位。トップには初めて鈴鹿を走るヒルが上がった。

午後1時から予選1回目。エンジン交換したプロストが案の定リードしていき、1分38秒587で暫定PPをとる。'92年に活動を休止して以来2年ぶりの鈴鹿だが、土曜フリー走行2回目は1分37秒984、予選2回目は1分37秒154を叩きだし、プロストは年間13回目、通算33回目の“最後のPP”を守った。セナは1分37秒284で、0.130秒が分厚い壁となった。マシン戦力からすれば2位は健闘でもセナにすれば負けは負けだ。


「まるで片道燃料の“特別攻撃隊”じゃないか」
予選アタックでたった1周、5.864km分の燃料だけしかセナは積んでいなかったことを後で聞かされた。1kgいや100g単位まで削れるだけ削り、最速最強マシン攻撃に彼は向かって行った。アタック後にガス欠ストップ、敵艦轟沈はならなかった――。

PPプロスト、2位セナ、3位M・ハッキネン、4位M・シューマッハー、5位G・ベルガーまでが0.468秒間隔の接戦グリッドを形成。6位ヒルは鈴鹿の洗礼を浴び、この年のワーストグリッドに落とされた。

セナに続けと、M・アンドレッティに代わってチームメイトに起用されたハッキネンがまだ2戦目ながら好走。ベネトンの若きエース、シューマッハーも激走し、「新世代力」を鈴鹿でアピール。日本勢3人を含んだ、見れば見るほど味がある、多士済々のグリッドメンバー24人ができた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海外展開に伴い協力会社を募集します。語学力があれば起業を考えている方でも大歓迎!…お勤めしながらの週末起業でも十分可能かと……気軽にお問合せ下さい。…詳しくは⇒http://ameblo.jp/e-fh/entry-10863926030.html

当社は、一棟マンション、一棟アパートを専門に取り扱う不動産会社です。
[twittre http://twitter.com/e_fh ]
[facebookフアンページ http://www.facebook.com/efh.toushi ]
[e-不動産販売 検索サイト http://www.e-fudousanhanbai.com ]
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー