ガンバレ!レスキュ隊・・世界中から50を超える国と地域が日本支援を表明 | 現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。

現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。

個人投資家向け収益不動産検索サイト e-不動産販売公式アカウントです。
マンション経営、アパート経営でお困りの大家さん、収益不動産購入に伴う銀行融資などの不動産投資相談をお受けします。最新の賃貸経営は日々進化しています。一緒に勉強しましょう。

個人投資家向け収益不動産検索サイト e-不動産販売公式アカウント-レスキュー

世界中から50を超える国と地域が日本支援を表明 東北地方太平洋沖地震関連

ガンバレ!・・レスキュー隊!!

「ハイパーレスキュー隊 喜びと悲しみ交錯」
(新潟日報2004年11月27日)
中越地震によるがけ崩れに車ごと巻き込まれた魚沼市(小出)の母子3人の救出活動で中心的な役割を果たした東京消防庁ハイパーレスキュー隊。命懸けの活動で皆川優太ちゃん(3才)を救ったが、母の貴子さん=当時(39)=、姉の真優ちゃん=同(3才)=の生還はならなかった。隊員たちの胸には今も1カ月前の「あの日」の思いがこみ上げている。

同隊の現場指揮を務めた清塚光夫部隊長(47)は南魚沼市(大和)出身。「優太ちゃんの頑張りにわれわれも勇気と力をもらった」と語る。

岩や土砂に埋まった車の横にできていた穴に入って優太ちゃんをすくい上げた田端誠一郎隊員(28)は「この先悲しいことがあっても、くじけることなく生きてほしいと、この1カ月ずっと思っていた」と話す。

優太ちゃんがいた穴は岩が階段状に重なり、奥行きが4メートルほどあったという。清塚さんは「優太ちゃんは呼び掛けや、土砂を取り除くことで差し込んだ光に本能的に反応して、はい上がってきたのではないか」と推測し、あらためて「強い子だ」とたたえる。

派遣要請は10月27日未明、清塚さんの部隊が当直のときだった。16人の部下と早朝、ヘリで現地へ。待機中に震度6弱の余震が襲う。「隊員の誰も経験がない揺れで、みんなの顔色が変わった」と清塚さん。隊員たちは救命胴衣を着用し、崩落があれば川に飛び込む覚悟だった。

優太ちゃんに続いて貴子さんも収容したが、病院で死亡を確認。車内に残されていた真優ちゃんは翌28日に死亡が確認され、この段階で同隊には撤収命令が出た。

現場を去る隊員たちには悔いが残った。「悔しさしか出てこなかった」と田端さん。部隊長の下、最前線のリーダーである巻田隆史隊長(44)も「やり残した思いがある」と唇をかむ。

清塚さんの思いは「すごく複雑」だった。「人命を助けるという目的と同時に一家の大黒柱である部下の隊員の命を守る立場でもあった」からだ。田端さんから優太ちゃんを受け止めた斎藤俊巳隊員(39)には同い年の二男がいる。清塚さん自身にも優太ちゃんと同じ「ゆうた」と読む10歳の長男「悠太」君がいた。

阪神大震災を機に創設された同隊は東京都立川市の施設で厳しい訓練を重ねている。「東京を直下型地震がいつ襲うか分からない。中越地震を経験したわれわれが、きちんと備えておかなければならない」と清塚さんは力を込めた。