医療に効くエンディングノート | 相続こころの整理術

相続こころの整理術

相続について知りたいけれど、落としどころの決まっている業者の説明会が苦手、士業への相談も敷居が高いという方に向けて、相続人に寄り添いながら、人生の問題として相続問題に向かい合います。終活で日々の暮らしを大切に、自分らしく生きることを目指します。

大切な家族を見送ったあと、家族を失った悲しみのほかに、自分を責め、傷を残すことがあるのをご存知でしょうか。


それは、家族が亡くなる前に、治療の難しい選択をした、という人。「本当にあれで良かったのだろうか。」と何年経っても、自分に問い続けているケースがあります。


本人の意思確認ができない場合、方法A、方法B、そのどちらを選んでも、後悔をさせてしまうかもしれない命に関わる治療の選択。


この医療の問題もまた、元気なうちに自分で希望を家族に伝えておきたい大切な項目です。しかし・・専門的で、よく分からない人が多いというのも現実でしょう。


ということで、先日記事にアップしましたブルーオーシャンカフェの『医療に効くエンディングノート』のセミナーに参加して参りました。


講師の畑川郁江先生です。

       

そもそも延命治療とは?
他の選択肢はあるのか、ないのか?
一度治療機器を付けたらどうなる?


まずは基本的な知識に触れて、素人にもわかりやすい言葉で、家族に伝える大事なポイントを説明して下さいました。


私の居場所である相続の場面からも、親の治療の決定までさかのぼって、きょうだいが対立をしていることがあります。


書いた通りの治療パターンを迎えるかどうか、将来のことは誰もわかりません。でも、希望を示すことで、家族は本人の主軸となっている考えを知り、それを土台に判断をすることが出来る様になります。何も希望を知らないより、家族はどれほど勇気づけられるか分かりません。


いま一つ深く踏み込めなかったエンディングノートの治療欄でしたが、自分のためにも、またサポートをするクライアント様のためにも、学んだことを活かしていきたいと思いました。


そして相続ととても似ている、共通点が多いとも思いました。


例えば、どちらも「先生」の存在がありますし、相続ではよく見るこんな形の図が、このセミナーにも登場していました。

          

『相続』『医療』という小さな項目でも、入ってみると、実は中は広いという世界。自分の意思・決めた事を伝えるには、理由を書くことが大切であることも同じです。


参加者の中には、終末医療について、既にお子さんたちに希望を伝えてある、という方がいて、素晴らしいことだと思いました。


普通のエンディングノートよりも、より医療に特化したノート戴きました。

       


医療の情報発信をして下さっている畑川先生のHPはこちらです。
健育社


駅前の大通りから、地図を片手に1度曲がってたどりついたカフェ。セミナーを終えて外に出てみると、来る時は背にして気づかなかったスカイツリーが、いくつもの電線の向こうに見えました。

       

良い出会いと有意義な時間を過ごせた日となりました。

       
 撮って下さった方が、気を遣ってカフェを“OPEN”にして下さいました。本当は定休日でした。

高齢化と医療・病院の問題は切っても切れないことです。治療の希望を表すことは、家族を深く悩ませたり、争わせたり、傷つけたりしないためでもあります。家族への愛情を形にする終活、始めてみてはいかがでしょうか。



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