3月18日(日)に江戸川区フットサル協会主催の卒業記念大会が開催されました。

そこでのレポートを書いていただいたので、ここに掲載します。


大会名:「2012 第3回 EFA 卒業記念大会」
会場:江戸川区臨海副都心フットサルコート
開催日:2012年3月18日
試合時間:10分-2分-10分
参加チーム:EFA 臨海-A
      EFA 臨海 U-11
      EFA 水辺-A
      EFA 水辺 U-11
      ジュンズ
      バルドラール浦安FS-A
      ジョガボーラ
      中野本郷サッカークラ
協力:バルドラール浦安 / ゴレアドール
主催:江戸川区フットサル協会
   EDOGAWAフットサルアカデミー(EFA)
写真&レポート:山下浩正


(画像/1_開会式と田所会長.JPG


江戸川区フットサル協会 EDOGAWA  FUTSAL ACADEMY


今年も6年生の卒業記念大会の季節が到来し、大会は江戸川区フットサル協会、田所会長の開会宣言で幕を開けた。
今年の参加は8チーム。試合時間は例年どおり、予選リーグ、決勝トーナメントとも、前後半各10分。大人の大会でも7分ハーフあるいは10分一本勝負が増えているなかで、異例の長さだ。それだけにフィジカルも含めた総合力が問われる大会となっている。EDOGAWAフットサルアカデミー(EFA)の試合を中心に大会を振り返ってみよう。

(画像/2_EFA 臨海-A.JPG)


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(画像/18_準決/EFA 水辺-A vs EFA 臨海-A.JPG)


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準決勝 EFA 水辺-A 1-3 EFA 臨海-A
(本文)
準決勝第2試合はEFAダービー。気迫のこもった好ゲームとなった。
勝利したEFA 臨海-Aの西野コーチは、チームで今大会最高のプレーとして、この試合で先制点を決めた相葉大斗のゴールを挙げた。
「キーパーとの1対1をかわして決めた1点目。試合後に大斗自身、『フットサルをやってきたから体が自然と動いて足の裏でボールをコントロールして点を取ることができた』と言ったくらい、すばらしいプレーだった。フットサルが確実に体に染み付いてきているのかなと思えるようなプレーでした」
チームの課題についてはこう語った。
「ふだん、スクールの枠を飛び越えて試合に出る機会があまりないので、お互いが気を使ってしまって少し最初のほうは消極的でした。
また、ボールを止める・蹴るという部分については練習の成果が出ていたけど、そこからパスをつなげる、1対1で勝つことなど次のステップへ登ることへの難しさを感じました。個人でボールを持つのではなくて、チームでボールを持つという意識をもう少し向上させたいです」
西野コーチは、指導者としての反省も忘れていなかった。
「僕らはフットサルの指導者。でも実際にメインで子供達がやっているのはサッカー。その切り替えが、子供たちには結構難しいのかなと思いました。フットサルで得た技術をまずは自分のなかに取り込んで、それを使う・使わないは個人の判断、という部分をうまく伝えていきたいと思いました」

(画像/4_EFA 臨海 U-11.JPG)


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5位決定戦 EFA 臨海 U-11 2-1 ジョガボーラ
「練習の成果が発揮されたグッドプレーは?」との質問にEFA 臨海 U-11の神山コーチはズバリ、「最終試合の1点目。テッタとしんやのワンツーからの得点」と答えた。実は神山コーチはコーチ対決戦で自らワンツーからのゴールを決めている。シンプルだが精度の高いプレーを大切にする神山コーチらしい発言だ。
技術とフィジカルについてはどうだったのか。
「技術的には6年生と比べてもあまり気にはならなかった。またフィジカルは個人差があるのであまり気にしない。ただ、全体的に判断が悪く、しかも遅いケースが多かった。また、ボールに対する執着心がまだまだ足りないとも感じました」
指導者としての課題はあったのだろうか。
「今大会に限らず、指導者の熱意に対して子どもたちは必ずプレーで返してくれる。これだけで十分手応えを感じています。課題は、細かいことを言えばきりがないが、個人としてどうチームに貢献できるか? 手段は無数にあるが、その土台となるものを練習等で伝えていければと思います」

(画像/9_EFA 水辺-A.JPG)


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3位決定戦 EFA 水辺 U-11 3-4 EFA 水辺-A
「今回のテーマは、失敗を恐れずに積極的にチャレンジすることでした。子供たちは自分たちの持ち味を存分に発揮していいゲームをすることができました」と語るのは、EFA 水辺-Aの丹野コーチだ。
「その中で、特に今回際立ったプレーを魅せてくれたのは、3位決定戦での斉藤選手(背番号15)の個人技です。対戦相手がハーフラインまで引いて守る相手だったので、なかなかパスで相手を崩すことはできませんでした。そんな中、斉藤選手を投入すると、彼の個人技で相手のマークがずれて、チームのシュートチャンスが一気に増えました。この試合で彼は、2得点を決めてチームの勝利に貢献しました」
練習の成果を存分に発揮した選手のプレーを丹野コーチはこう言って評価した。

(画像/7_EFA 水辺 U-11.JPG)


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予選リーグ EFA 水辺 U-11 2-1 ジョガボーラ

垂脇コーチが自ら率いるEFA 水辺 U-11で高い評価を与えたのが、予選リーグ第2試合のプレーだった。
「今大会で際立ったプレーで印象に残るのは、第2試合の高橋凛平選手のカウンターからの得点です」
EFA 水辺 U-11は今大会、小数での参戦となった。
「フィールドプレーヤーが6名と少なかったので、『自陣からの守備・カウンター・攻守の切り替え』を意識して試合に臨みました」と垂脇コーチ。
「自陣に引いて守りボールを奪ったら素早くカウンターを狙う、そのためには攻守の切り替えスピードで相手を上回ること等を意識して戦いましたが、そのうえで、見事、カウンターから逆転ゴールを奪った高橋選手の得点が素晴らしかったです」
チームオーダーを守りながら結果を出したプレーをたたえる垂脇コーチだった。

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熱い! コーチ対決戦!!

参加8チームのコーチらが、試合の合間にガチの対決を見せてくれた。
「子どもたちに刺激を与え、ああいうプレーをしたい! と言ってもらえるプレーをしよう!!」という田所会長のゲキに応え、コーチたちが火花を散らした。
その試合でファインダー越しにプレーを追うカメラマンの目をもっとも強く引きつけたのが、臨海 U-11の神山コーチが決めたワンツーからのトーキックシュートだった。
そのプレーを写真で見てみよう。
左サイドをドリブルで運ぶ神山コーチは、パスを受けようと左サイドに流れた味方のピヴォに縦パスを入れる。ボールを預けてフェイクから中へ。受けたピヴォは一瞬のタメからリターン。2枚のディフェンスの間を切り裂くようにゴール前に入ったボールを神山コーチがすかさずトーキックシュート。見事にゴールネットを揺らせた。
2人によるパス交換という、これ以上ないシンプルな連携プレーから敵マーカーを置き去りにしたこのゴールこそ、主役の子どもたちに身につけてほしいプレーだし、事実、この日の試合で神山コーチの教え子たちも同じようなパターンから鮮やかなゴールを決めていたのだ。
選手とコーチは、心の連携もしっかりととれていたのだった。