3,000円あったらなにを買いますかー！？
「えーっと、やっぱりイヤホ…いやなんでもないですｹﾞﾌｹﾞﾌ…」
「CD」かな！
3,000円という金額でキリよく買えるものと言えば、CDアルバムではないでしょうか。僕は前にも話しましたが最近ダフトパンクのCDを買いました。あ、海外盤だともっと安かったり、初回限定盤とかはもっと高かったりしますが、通常の国内盤アルバムはだいたい3,000円前後ですよね。
しかーし…
3,000円あったら、実はこんなものも買えます…！
3,000円（税別）で買える！
MMCXリケーブル
NOBUNAGA LabsTR-SE1ためしてみた。
▼NOBUNAGA Labs TR-SE1 ブラック e☆特価￥3,060-
既にSENNHEISER IE8/80用ケーブルTR-IE1とUltimate Ears Triple Fi10用ケーブルTR-UE1が人気を博しているNOBUNAGA Labsブランドから新たに2014年3月14日に発売されたばかりのMMCXコネクタケーブルTR-SE1をためしてみました！
パッケージ
パッケージは至ってシンプルなジッパー袋。同シリーズのケーブルも良く似たパッケージングなので、店舗で購入される際は買い間違えにご注意を！
ケーブル本体
ケーブルは比較的細身。リケーブル製品によくある「手作り感」があまりなく、全体的にしっかりとしたつくりに見えます。
アップ！
しなやかなケーブルながら、小さく輪を作った状態では浮いてきてしまうため、身近なカワウソ君に抑えるのを手伝ってもらいます。彼、無口です。
被膜は光沢がある黒色。内部導体はツイストしているようです。左右の分岐後部分には、ケーブルの「しぼり」（スライダー）が設けられており、基本に忠実な構造であることが見て取れますね。見れば見るほど、約3,000円で買えてしまうクオリティには見えません。
長さは1.2m。ごくごく標準的なイヤホン用ケーブルの長さです。業務用としてはやや短く、ポータブルに適した長さである為、SHUREの1.6m長機種を使っている方ならば、短くする目的でリケーブルするのもありですね。
プラグの構造
MMCXコネクタのプラグカバー部分、結構細身なパーツを使っているようです。この事から、他社のコネクタでは干渉しやすいWestoneのUM PROシリーズ、Wシリーズにもアクセス可能となっています。またMMCXコネクタには画像の様なワッシャーが予め装着されていて（画像ではわかりやすいように外しました）、イヤホンとの接続の際によりしっかりとした固定が可能となっています。
ステレオミニプラグはL型とストレート型のちょうど中間にあたる通称「への字型」。ストレート型だと不安、L型だと曲がりすぎと思う方におすすめです。
ミニプラグはかなりの細身！
個人的に使っているiPhone5Sのジャケットがすごーく細いカバーのプラグ、例えばiPhoneの付属品プラグがギリギリ接続できるくらいなのですが、そんな細い隙間にもバッチリ接続できました。イヤホンの中には付属ケーブルの時点でこういった「ケースに入ったスマホ」のジャックにそのまま接続できないものもあるので、ある意味そんな細いジャックに接続するためにこのケーブルにリケーブルするっていうのもアリかもしれませんね。
よし、代表的なMMCXコネクタ採用イヤホンでためしてみよう！
集まってくれたメンバーたち
今回、TR-SE1評価の為に集まってくれた心優しいイヤホン達です。
▼Ultimate Ears UE900 e☆特価￥40,820-
▼Westone UM Pro30 Smoke e☆特価￥39,800-
▼SHURE SE535 Special Edition (SE535LTD-J） e☆特価￥44,020-
いずれも各社のハイクラスイヤホンたち。高価な製品ながら、それぞれの音質に惚れこんで愛用している方が多いイヤホンです。
あれ、いや待てよ…
ケーブルが3,000円なんだから、高価な機種ばかりじゃなくて、より低価格な機種でも試すべきだ！
…と、記事を書き始めて後から気づき、追記追記！（二度手間ー！(笑)）
特別ゲスト！
低価格枠に特別ゲストSE215SPEを招きました！
▼SHURE SE215SPE-A（Special Edition） e☆特価￥10,230-
低価格とは言っても1万円クラス。それでも完成度とコストパフォーマンスの高さで超人気な一機種です。
3,000円のケーブルを試すのにこれほどの適任者は他にいないでしょう。
それぞれに接続してみた！
どの機種もばっちり！
どの機種に接続しても、MMCXのコネクタの相性が出ることもなく無問題！
耳への装着の際も、イヤーループ部分の曲げ具合は微調整可能なので違和感なく装着ができました。
メーカー公式の対応機種一覧
SHURE SE846／SE535LTD／SE535／SE425／SE315／SE215／SE215SPE
Ultimate Ears UE900
WESTONE WST-W10／20／30／40
WST-UMPRO10／20／30／50
VICTOR HA-FX850
以上の機種が正式対応をうたわれております。
さて、音！
についてです。
TR-SE1の導体については「銅」。以上！それ以外の記述はなく、純度がどうとか単結晶とか熱処理がどうだとかは一切記載がありません。それ故に、値段のこともあって音質についてはあまり期待しておりませんでした。
が、このケーブル、機種との相性次第ではかなり高いコストパフォーマンスを発揮することがわかりました。
試聴楽曲はコレ
シシド・カフカ／ラヴコリーダ
ドラムボーカリスト、シシド・カフカさんのアルバム「カフカナイズ」から。のっけからドラム演奏が熱い一曲です。
・UE900とTR-SE1
特にボーカル域の再生能力に定評のあるUE900.。純正ケーブルからTR-SE1へ変更すると、高音域と低音域はややソリッドになり、中音域の「際立ち感」もより強くなります。一度この音を聴くと、純正ケーブルが少しウォームに聴こえるほどです。音切れがよくなり、シシド・カフカさんのエネルギッシュなドラムがよりノリ良く楽しめます。ただ、高域が若干だけキツく聴こえる様になるため、人によっては純正の方が聴いていて楽、と感じるかもしれません。断然楽しい鳴り方にはなります！
・UM PRO 30とTR-SE1
個人的に「ザ・3WAYドンシャリ」と思っているUM PRO 30。王道的ドンシャリバランスでありながら、中音域もちゃんと分離されているのは3WAYならでは。音抜けの良さと適度な残響感で本当に気持ちの良い鳴りのイヤホンです。TR-SE1と組み合わせることでドンシャリ具合に磨きがかかり、これまたよりソリッドな音へと変貌。やや鳴りが粗くなってしまう印象はありますが、中音域のフォーカスはブレず、バスドラやハイハットの音が「ズドーン！パシャーン！」弾けるように響きます。今回聴いた中でTR-SE1と組み合わせた音が個人的に一番好きだったのはUM PRO30でした。
・SE535LTDとTR-SE1
ノーマルのSE535に対して、中高音域の特性を新たなアコースティックネットワークを使って更に高めているモデル。ハイハットなどの高音のレスポンスや女性ボーカルの再生に長けている印象があります。TR-SE1を使うと、中高音域の鳴り方に顕著な差が生まれ、よりブライトな音へと変化。低音の張り出し方もわずかに強くなり、やはりソリッドで元気な印象の音となります。高音の刺さりが非常に強く表れ、個人的には長時間聴くのには適さない組み合わせと思いました。SE535LTDにスパイシーな味付けをしてみたい方にはおすすめです。
・SE215SPEとTR-SE1
「プライスバランス」が合うという理由から、評価対象機種へと追加したSE215SPE。青いボディでお馴染みです。ノーマルのSE215のリチューニング版で、よりリスニングライクなノリの良い音作りとなっています。TR-SE1との相性は、見事、抜群に良好！付属ケーブルからリケーブルをした瞬間、「どう音が変化したか」が非常にわかりやすく、音全体が一皮剥けて鮮明に、少し物足りなかった高音と低音に量感が加わりました。元からのノリの良さが「初対面」のノリの良さから「10年来の友人」クラスのノリへと変化し、ボーカルの抜けも僅かに改善されています。「全体的な質感がワンランク上がった」と言えばわかりやすいでしょうか。SE215SPE専用、と言うと大げさでしょうが、それくらいの相性の良さを感じました。
SE215SPEユーザーさんは、リケーブルをしたい、けれども5,000円も10,000円以上も出せない！ならばこのTR-SE1の一択でしょう！また、ケーブルが断線してしまった場合のスペアとしてもおすすめな一本です。
その他、お安くスペアケーブルをお探しの方にもおすすめできる製品です。
e☆イヤホン各店の試聴用サンプルを、お手持ちのイヤホンで是非一度お試しください！
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