先ほどのグノレブの題材は
山田詠美の
『ぼくは勉強ができない』
からでした
【あらすじ】
転校生でクラスに
馴染めていない時田秀美
隣の席の赤間ひろ子
ひろ子は三角定規を持っておらず
奥村先生がそっと置いたものを
使って授業を受ける。
子どもたちは、皆、
奥村と赤間ひろ子の
やり取りを見ていた。それも、
はしゃいで雑音を作り、
見ていないというアリバイを
作りながら。
ひろ子は、給食が終わる頃に
みんなが残したパンを集める。
「庭に来る鳥さんたちの餌に
ご協力お願いしまーす」と言って。
そんな時、秀美はそのパンの残りが
彼女の家の貴重な食料だったと気づく。
それで、ある時、わざとパンを残し、
「これ、ぼくも、残しちゃったんで、
きみんちの鳥に・・・」
と言って、ひろ子に差し出す。
彼女にパンを握らせ、ホッとし
立ち上がった。
その瞬間である。
ひろ子が、そのパンを
秀美に投げつけたのは。
この下線の部分が
問題になっていて
赤間ひろ子がこのように
振る舞った理由を
本文全体をふまえて
分かりやすく答えなさい。
という設問なんですね
まぁ
全体を書いていないので
何ともねぇ、、、
というところなのですが
その模範解答が
「貧しい暮らしの中、
それを決して表に出さず、
他人の同情を買わないという形で
矜持を保っていたところに、
あからさまな同情心に満ちた
秀美の態度に接し、
自尊心を傷つけられた
悲しみや怒りが
抑えられなくなったから。」
というもの。
まぁ、
分かりますけどね
国語を教えている
身からすれば
でも、これ
受験生が自分で
解答を見て考える時
結構
難しくないですか
矜持
って
こういうのを
普通に模範解答に
使ってほしくないですね
この言葉を
覚えさせたいんですかね
使わせたいんですかね
秀美は悪気はなくても
わざわざ口に出してしまった
ひろ子からすれば
嫌味、見下された
と感じる一言
それは
プライドを傷つけられる
ことになり、
結果
ショックと怒りから
持っていたパンを
投げつけてしまう
ということですから
わざわざ
矜持を使わなくても
答えはまとめられる
と思うんですけどね
どうでしょう