「否定も肯定もせずに承認すること」について詳しくお話しします。
この方法は、子どもとのコミュニケーションを円滑にし、信頼関係を築くために非常に有効です。
具体的にはどのようなことなのか、どう実践すれば良いのかを解説しますね。
### **否定も肯定もせずに承認するとは?**
**否定も肯定もせずに承認する**とは、相手の意見や感情をそのまま受け入れることを意味します。
相手の言葉に対して「それは間違っている」と否定することも、「その通りだ」と肯定することもしません。
代わりに、相手の感じていることや考えていることをそのまま認め、受け止める姿勢を取ります。
### **なぜ重要なのか?**
この方法が重要なのは、相手に対して理解と共感を示すことで、安心感と信頼感を与えることができるからです。
特に子どもは、自分の気持ちや意見が尊重されていると感じることで、心を開きやすくなります。
これにより、親子のコミュニケーションが深まり、問題解決の糸口が見つかりやすくなります。
### **実践方法**
#### 1. **相手の言葉をそのまま受け入れる**
例えば、子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、「どうしてそんなこと言うの?」と否定するのではなく、「学校に行きたくないんだね」とそのまま受け入れます。
#### 2. **感情に寄り添う**
次に、子どもの感情に寄り添います。「そう感じること、わかるよ」と共感の言葉をかけることで、子どもは自分の気持ちが理解されていると感じます。
#### 3. **深掘りする質問をする**
その後、具体的な解決策を考えるために深掘りする質問をします。「学校で何かあったのかな?」といった質問で、子どもが自分の気持ちを整理しやすくなります。
どんな効果がある?
**自尊心を保つ**
否定も肯定もせずに承認することで、子どもの自尊心を傷つけることなく、自分の気持ちを表現する場を提供できます。
これにより、自己肯定感が高まり、前向きな行動につながります。
**信頼関係の構築**
子どもが安心して話せる環境を作ることで、親子の信頼関係が強化されます。子どもは困ったときや悩んだときに親に相談しやすくなります。
**自己理解の促進**
子どもが自分の気持ちや考えを整理する手助けをすることで、自己理解が深まります。これにより、より適切な選択や行動ができるようになります。
**具体例**
例えば、子どもが「友達と喧嘩した」と言ったとき:
1. **受け入れる**:「友達と喧嘩したんだね」
2. **感情に寄り添う**:「それは悲しかったね」
3. **深掘りする**:「どうして喧嘩になっちゃったの?」
このように対応することで、子どもは自分の気持ちを理解してもらえたと感じ、心を開きやすくなります。
### まとめ
「否定も肯定もせずに承認する」というアプローチは、相手の意見や感情をそのまま受け入れ、共感し、寄り添うことで信頼関係を築くための有効な方法です。特に子どもとのコミュニケーションにおいて、この方法を実践することで、安心して話せる環境を提供し、親子の絆を深めることができます。
今回のお話が、皆さんの参考になれば嬉しいです^^