最近はひと雨ごとに涼しくなっていきますね。
もう秋が目の前にやってきてます

秋になると個人的には赤ワインはピノ・ノワールが飲みたくなってきます。
それは暑い夏に敬遠していた赤ワインを少し涼しくなってようやく飲む。
で、まだ暑さに体力を奪われた身体に濃厚な赤ワインは重すぎる。
っという事で、秋はピノ・ノワールでしょ

個人的にもピノ・ノワールは好きな葡萄品種で、特にブルゴーニュのピノは今でも目がありません

で、最近新入荷のブルゴーニュワインがあるのでご紹介します。

2012年ショレ・レ・ボーヌ(カシャ・オキダン)
ショレ・レ・ボーヌの位置はブルゴーニュの地図で言うと、コート・ド・ボーヌの入口にラドワがあり、次にコルトンがあって、そこからサヴィニー・レ・ボーヌとショレ・レ・ボーヌに別れ、サヴィニー側から先にコート・ド・ボーヌの中心地、ボーヌがあります。
と言う感じで、ブルゴーニュの産地の中でもサヴィニーの反対側にあると言う事で、マイナー産地の位置づけにあります。
まぁ、サヴィニー・レ・ボーヌも日本人の奥さまをもらった事で当時話題にもなったシモン・ビーズが数年かけて有名にしましたが、ショレ・レ・ボーヌもこれから有名にするつくり手が現れるかもしれません。
で、そのショレ・レ・ボーヌを有名にしてくれるかもしれないつくり手の1人がこのカシャ・オキダンです。
2012年は前評判がすごく悪くて、完全にバットヴィンテージ(悪い年、最悪な年)と言われていましたが、ここ最近の評判が著しく良くなってきて、ワタクシ飲んだくれもいろんなつくり手の2012年ワインをいつか飲みましたが、どれも美味い!
なんとなく個人的な感想と言うかイメージは1991年のブルゴーニュを思い出しました

1991年のワインも当時最高のヴィンテージと言われた1990年の後で、天候が悪く前評判は最悪といわれていました。
が、そんな中つくり手たちは必死に葡萄の選定を厳しく行い、出来る量を減らしてでもいいワインをつくろうとしました。
そんな1991年ヴィンテージはリリース当初は最悪といされていましたが、現在は90年代でも良い年の1つと言われています。
ちなみに余談ですが、ブルゴーニュの神様と言われた『アンリ・ジャィエ』は1991年は収量をキチンと抑えてつくったつくり手は1990年と同じぐらい素晴らしい年であり、90年代で悪い年は
1つしかないと言っています。
話はそれましたが2012年は天候が悪く、極端につくられた本数が少ない年です。
そんな中、ブルゴーニュの隠れた優良生産者、カシャ・オキダンがつくりだしたこのワイン。
カシャ・オキダンは1980年代からブドウ作りをしていて、当時は有名なつくり手さんに葡萄を卸していました。
噂ではルロワの元にも葡萄を卸していたという話もあります。
(基本的にネゴシアンは誰から葡萄、ワインを買ったという話は絶対しません。)
現在はショレ・レ・ボーヌの他にもラドワやサヴィニー・レ・ボーヌ、そしてコルトンもつくっています。
とある、ワイン雑誌では『このワインの良さは、さり気なさだ!』とかかれていて、ワタクシ飲んだくれは頭の中が



でも、飲んでみてなんとなくわかる感じでした。
派手さは無く、少し地味な味わい。でも確実に誰でも美味しいと想わせる味わい。
こんなワインってあまりないなぁって感じたのを今でも覚えています。
派手さはないが、本当にウマいブルゴーニュワインを是非味わってみて下さい。
それでは、みなさまのご来店をお待ちしております。