この世に残したいもの | ユーズドショップ e-cycle (衣サイクル)のブログ

ユーズドショップ e-cycle (衣サイクル)のブログ

衣サイクル研究会が運営する「ユーズドショップ e-cycle」のブログです。
平成22年12月1日オープン!!
「家庭に眠る衣類(古着)を燃やさないことでの地球温暖化防止」に取り組んでいます。

お客様のことです。


 そのお客様は、元々は古着を購入する習慣はなかったのですが、偶然e-cycleに来られ、いわゆる「(古着に)はまってしまった」お客様です。


 いつも明るく、必ず私たちに話しかけ、「この前買ったのは良かったわー」とか、「今日のこれ(洋服)どう?」とか、いろいろとアドバイスを求められます。


 でも、元々センスの良い方なので、たくさんの服の中から、本当にお似合いのものを見つけておられます。


 最初は、大量の衣類に、「どこから見たらいいか、わからん・・・」と、戸惑われていましたが、今では、

「この列までは、見たから、ここを見たら全種類制覇よ!!」と意気込まれたり、

「全部見たと思ったのに、もう(商品が)変わっている!!」と、とにかく、来られることを楽しみにされています。


 2月末までで終了の予定が、5月末まで伸びたことについても、本当に心の底から喜んでくださり、私たちも本当にうれしく感じました。


 昨日のことです。いつもは、お洋服だけを見られるお客様が、ハギレを見られていたので、レジ横の「無料のハギレ」のことを教えて差し上げると、

「ほんの少し欲しかっただけだから、本当に助かるわ」と喜んでくれました。


 そして、布を広げて、楽しそうに、

「これを小さなバッグの裏地に使うんよ」と教えてくださいました。

聞くと巾着バッグをパッチワークで作るのが趣味で、作り貯めているとのことです。


 そう話しながら、

「自分の体が動かなくなって、何も作れなくなる前に、自分の親しい人全員にプレゼントしたいと思って、がんばって作っている」

と、少ししんみりと言われました。


 いつも明るいお客様も、その明るさの下には、つらいこともすべて覆ったり、乗り越えたりした上の笑顔であることや、その「この世に残したい」という気持ちに、心が打たれました。


 私たちも、店舗では、スタッフに「笑顔!!」と言っていますが、私たちの笑顔の下には何があるのだろうと考えます。

 お客様のことを考え、少しでも喜んでもらいたいという気持ちを持たないといけませんが、ちゃんとそれが出来ているのでしょうか?


 また、e-cycleの存在は、この世に『何』を残そうとしているのでしょうか?何が残せるのでしょうか?


 単なる「ショップ」ではないと、常々心がけていますが、本当に、地域に必要でお客様に喜んでいただける場所になっているのでしょうか・・・


 もう一度、考えていかないといけないと感じています。


<問い合わせ先>

ユーズドショップ e-cycle

〒791-8061 松山市三津三丁目5番40号 ピコア21内

電話 080-2987-1129 または 090-9557-7594(衣サイクル研究会)


<場所>

地図など(http://www7b.biglobe.ne.jp/~e-cycle/tenpojouhou.html )