音楽業界におけるイノベーションの過程について、友人から聞いた話ですが、視点が非常に興味深かったので紹介します。


LPの登場により、それまでシングル主体だった音楽がアルバム全体を通して聴かれるようになった。そしてコンセプトアルバムが登場する。最初のコンセプトアルバムは、The Beatlesの「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」と言われている。この以降、イエスやピンクフロイド、キングクリムゾン等、アルバム主体につくりこむバンド(俗に言うプログレ)が主流となる。

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その後、カセットテープの発明により、音楽は外に持ち出せるようになる。車やラジカセ、ウォークマンで「移動しながら音楽を聴く」スタイルに変わる。そうなると、フュージョンやAOR等、邪魔にならず重くない「耳に心地いい音」が流行ったりする。


そして、CDの登場。ここでの変革点は、アルバムのとしてのA面B面の概念がなくなった。また収録時間が延びたこと、検索性の良さで、ベストアルバムやコンピレーションものが流行る。曲もシングルヒット主体に再び戻っていく。(笑い話で、ABが無くなって、CDになった。というのがあるらしい・・・)


今は、iPodの時代。ここでのイノベーションは?(長くなったので、また今度・・・)