アルバイトの一人がバイクで事故をお越し、引受人として警察まで来て欲しいとのことだった。
両親が夜も仕事に出ているので、誰も引き受けに来てくれなかったようだ。
怪我は無かったが、事故を起こしたショックと不安で震えていた。まず抱きしめて、それから話を聞き、警察と手続きをして家まで送っていった。彼は翌日一日休んだが、その翌日から元気な顔で出勤してきた。
店長というのは、スタッフにとって父親のような存在だ。
進学相談、恋愛相談、仕事・進路の相談・・・
お客様の前では笑顔で接しなければいけない。また、厨房では火を扱っているのでボヤボヤ仕事をしていたら、いつ火傷をするか分からない。接客も厨房も気を抜かずに集中していないと仕事にならないのだ。
プライベートなことで不安があると仕事に集中できない。
その不安を取り除き、いかに仕事に集中させ、効率・効果を上げるか?
リーダーの役割の重要な部分だと感じた。
これまでの僕は、「仕事は仕事、プライベートなことまで首を突っ込むべきではない。」と思っていたが、そんな奇麗事じゃリーダーは務まらない。
高校生・大学生のアルバイトと一緒になってお店を盛り立て、人生を語り合ったこの時期の経験は確実に僕の財産になっている。