地元に人がいないので、広域アルバイト情報誌を使ってみた。
応募があった人に説明会を開き、面接を行っていく。
大変なのは、僕らの店以外のお店(隣のマックとかも・・・)も同時に大量の募集をかけているので人材の取り合いになることだ。
初めのうちは惨憺たる状況だった。人が来ない。それでも何人か来てくれた人に、要求レベルにあっていなくても「とにかくウチで働いてくれ!」とこちらからお願いして働いてもらうことにした。働きはじめてから教育して覚えてもらえばいい・・・自分が育てるんだと腹をくくることにした。
少したって状況が変わってきた。
「新しい業態を開発している店で働いてみたい。」
「これから伸びるかもしれない臨海副都心で働いてみたい。」
と、面接で言う人が出てきた。
それから方針を変えて、「あこがれの臨海副都心で働こう!」「中華のファーストフードという誰もやっていないお店で経験を積もう!」・・・今ならまだ使えそうなコピーだが、当時の状況ではサムイ誘い文句。それでも、ここで最初に働くことのメリットを強調した。「ゼロからお店をいや臨海副都心という街を一緒につくって行こうよ!」・・・将来自分でお店をやりたい人や学生でも人とは違うことをしたいと考えている人が集まるようになってきた。
それでも、オープンまでにはまだ予定した人が揃わなかったので、早稲田や三軒茶屋のスタッフにも応援に来てもらった。特に早稲田のスタッフは早稲田大や周辺の大学・高校の学生が多かったので、その学生のネットワークで臨海副都心で働いてくれる人を連れてきてもらったりした。学生には特に、「これからトレンドになるよ!」っという感じで、「いち早く臨海副都心で働く経験」をアピールした。こういうことには大人より学生の方が感度はいい。結局、そういった学生のネットワークに助けられた。
オープン間近・・・最大の問題だった「人の問題」をクリアしつつあった。
書いて思いましたが、イー・コミを立ち上げてからの人の募集も一緒だな~って・・・
そういう意味では「当時の臨海副都心でのアルバイトの募集」は「ベンチャー企業や新規事業のスタッフ募集」と同義であったと感じます。こうして集まったアルバイトは、隣のマックの優等生的なそれでいて金太郎飴的な集団とは違い、ファーストフードの店員としてはちょっと変だけど個性豊かな面々になりました。そう言えばイー・コミの面々もよく「一人一人キャラが立っている」と言われますねぇ~