オープンの時間までに行列ができた。嬉しい悲鳴だ。

しかし、最悪の事態がおとずれる。


オープン後、あれだけ練習したオペレーションが機能せず、注文に追いついていかない。ファーストフードなのに、30分以上もお待たせしていまいクレームの嵐。午後には食材がきれてしまい、折角並んでいただいたお客様にも帰っていただくことに・・・


1週間は同じような状況が続いた。

しかし、商品のクオリティ・接客全てにおいて満足な状態で提供できなかった。


我々は、慣れない立ち仕事で足がパンパンにはり、開店前からの過労もたたり、体力の限界となった。中学時代の部活の合宿でのしごきに匹敵するくらいつらかった。さらにお客様をお待たせして迷惑をかけているという精神的な負担が輪をかけ皆んな声を出すこともできないくらいに参っていた。こんなつらそうな顔をしている店員がいる店に行きたいとは思わないだろう。


ファーストフードは「スマイル0円」が売りなのに・・・


この失敗はしばらくするとボディーブローのように効いてきた。

だんだんお客様の足が遠のいていったのだ。


この状態からの信頼の回復は大変なものとなる。