銀行は普通、「預金1件当り利益」「貸出1件当り利益」を見るが、

「従業員一人当り利益」に指標を変えたらどうなるか?

営業網の拡大を止め簡素な支店とATMによる機械化という戦略に変わる。

これはアメリカで規制緩和により銀行業務の価格破壊がおこった時に、ある銀行がとった戦略だ。


IT業界の場合はどうだろう?


例えば、

Yahoo!等広告収入を主体としている会社は、「事業部当り(1カテゴリー当り)」だろうか?

楽天等EC系は「出店一店舗当りの利益」の最大化を考えているのではないか?

携帯各社や会員制のビジネスは「一利用者(一会員)当り」・・・


mixiやはてなは?

昨日上場したmixiの今期予想経常利益は1,720(百万)。

会員数が570万人なので、会員一人当り利益は約300円。

広告売上が8割、プレミアム会員の売上が2割。

今後の戦略は「会員向け優良サービスの売上UPと電子商取引の導入」とのことだ。

この方向性を見ていると、Web2.0企業の経済原動力は「会員一人当たり利益」ということは明白だ!


Webビジネスは、PV(ページビュー)、クリックレート、ユニークユーザー、有料会員数・・・と変遷を遂げてきている。

最近では「一地域当り利益」「一サービス当り」「一法人顧客当り」を追求しているところもある。


イー・コミの場合、経済原動力をどこに設定すべきか?


「○○当り利益」の○○=分母を何にするのか?はその企業の戦略を方向づける大きな意味があることをご理解されたい。