世界一になる分野が見えたら次に考えるのは、経済的原動力だ。


経済的原動力とは「○○当り利益」の考えを確立することである。


○○、すなわち「分母を何にするか?」がその事業の特色となる。


例えば、スーパーマーケットやコンビニは通常、「1店舗当り利益」を基準にしている。

この場合の○○=分母は「1店舗」である。


でも、「来店顧客一人当り利益」を基準にしている会社もある。


この2社の戦略は全く違ってくるだろう。


「1店舗当り」を基準にすれば、出店戦略は、各店舗の利益が相反しないようにある程度離れた場所に展開していくだろう。同一商圏には1店舗しか出店しないはずだ。店舗数を絞り込み低コストで出店できる戦略をとるだろう。


「来店顧客一人当たり」を基準にすれば、その顧客がこの会社のお店で日に何度も色々なものを買ってくれるのであれば同一商圏に何店舗出店してもいいことになる。顧客にとっての利便性を重視する戦略になるわけだ。


経済的原動力についての考察を深めるとどうなるか?


世界一になれる分野を考えた時に、

「スーパーマーケットやコンビニの分野で」と考えた場合、


経済的原動力を

「来店顧客一人当たりの利益を最大化する」と定めると、


「来店していただくお客様一人一人に最大の利便性を提供することをミッションとする。」


と、言うようにさらに戦略が明確になっていく。


次回は他の例を見ていこう。