結婚式まで、あと10日をきった頃、大型案件がまとまる兆しが出てきた。
土地の仕入れ側を担当していた先輩社員も協力してくれて、一緒に土地の提供オーナーと寮をつくる企業側双方を説得しまくって、結婚式の3日前に何とか契約の段取りが成立した。
「これで新婚旅行に行ける(≧▽≦)」
長年おっていた大型案件の成約と結婚の二重の喜びが重なった。
おまけに、結婚式での役員や先輩社員のスピーチというものは通常、新婦だけを誉めて新郎は受け狙いでけなされることが多いものだが、法人はじまって以来の大型成約を決めた後だったので役員はじめ皆が僕を誉め讃えてくれた。営業は結果が大事だとしみじみ思った(笑)
鬼課長に「大型案件を決めなければ長期の休みは駄目」と言われた時、おずおずと新婚旅行をあきらめるか、「いや、ここで案件決めて長期休暇をとり海外へ行くんだ!」とチャレンジするか?・・・
結婚生活のスタートからしてこんな感じだったので、妻は僕が仕事中心で仕事が生きがいだということを理解してくれている。そしてリスクは取るが結果を出せば果実が待っていることも肌の感覚で分かってくれていると思う。
「家族は家長の成功に賭け、家長は家族の信頼に応え必ずや結果を出す!」
そういう人生を歩んで行こう、と誓いあった。