忙しい高校生活だった。

遊びたい盛りだったから渋谷・新宿・六本木のディスコにもよく通った。


バンドの練習・録音・Liveを精力的にこなす一方、軟式庭球部も前よりペースは落ちたが練習やたまの試合にも参加していた。


そして勉強もキチンとやった。授業をさぼったことはないし、中間や期末テストでも手は抜かなかった。


そして大学受験を考えるようになる。


受験の準備をしていたら推薦入学の枠があることを知り、駄目もとで申し込んだらイケソウだという返答。


早稲田か慶応かちょっと悩んだが、すぐに


「早稲田に行こう!」と決めていた。


桐朋からは慶応を目指す人の方が多かったが、僕は僕なりの考えで敢えて慶応じゃない方を選ぼうと思った。そして、父も祖父も早稲田だったので「佐藤家の伝統を守るんだ!」という意識も働き決断の後押しをした。


こうして「早稲田大学商学部」へ進学するのである。


ここまで人生を振り返ってきて「なんて順当な人生なんだろう!」


自分の人生にほとんど何の疑問も抱いたことはなかった。


まっすぐ育ったのは、全て両親のおかげなんだと思う。