小学校6年生になると中学受験を意識するようになった。
家の近くにいい私立があったのでそこを受験しようと思い準備をはじめた。
塾には通わずに、近所の友達と一緒に自分たちで勉強する計画を立て、毎日夕方から勉強した。
直前になると四谷大塚の模試を受けたりして合格ラインに届くかどうか確認したりもした。何の根拠も無いが不思議と「きっと受かるだろう!」と思いこんでいて意中の1校しか申し込まなかった。
さて、受験日も近づいてきたある日、自転車で転倒して顔半分を擦り剥き、右手の指を骨折してしまった。
受験日当日は満足に鉛筆も握れず、計算問題や長文にかなりてこずった。面接でも顔中包帯だらけでモゴモゴとしか喋れずかなり印象が悪かったと思う。「こんな状態で受かるはずは無い」と落ち込んで帰った記憶がある。次の日には、近くの公立中学にいく覚悟を決め「それはそれでいいかも・・・」ともう心を切り替えていた。
そして合格発表日。「駄目だと思うけど一応見に行っておくか・・・」と軽い気持ちで自分で番号を見に行った。番号が並んでいるボードを確認していって、自分の番号が・・・
ありました \( 〇 ⌒ ▽ ⌒ 〇 )/
ドラゴン桜の東大合格発表のシーンと同じような感じ。一緒に勉強した友達も無事合格。良かった!良かった!
そして卒業式。ラッキーなことに卒業パーティーでは好きだった女の子と同じテーブルに!
こうして小学校を卒業し、桐朋中学校に入学したのである。