ストックデール将軍の話を聞いて著者は考える。

以下、本文より抜粋。


「人生は公平ではない。ときには有利な状況に恵まれ、ときには不利な状況に追い込まれる。違いをもたらすのは、困難にぶつかるかぶつからないかではない。人生のなかでかならずぶつかる困難にどう対処するかだ。」


「ストックデールの逆説は、自分自身の人生であれ、他人を率いる点であれ、偉大さを築き上げた人全員の特徴になっている。偉大な業績をあげた企業は、自由世界を救うほどの偉業をなし遂げたわけではないし、捕虜収容所に放り込まれるほどの極限状態を経験したわけではないが、いずれもストックデールの逆説を奉じている。状況がどれほど厳しくても、自社の凡庸さがどれほど気の滅入るものであっても、生き残るだけでなく、偉大な企業になって圧倒的な力をもつようになるとの確信が揺らぐことはない。しかし、同時に、自分がおかれている現実のなかでもっとも厳しい事実を直視する姿勢を崩さない。

こうした単純だが統一のとれた概念があれば、画期的な業績をあげられる企業への変身まであと一歩になる。」


補足的には、厳しい事実を直視する社風をつくるためにこんなことも書いてありました。


「偉大な企業に飛躍するためにまず行うべき点は、上司が意見を聞く機会、そして究極的には真実に耳を傾ける機会が十分にある企業文化を作り上げることである。」


「上司が真実に耳を傾ける社風を作る基本的な方法が4つある。・・・」

などなど、具体策も書いてあります。興味をもたれた方は是非ご一読を!