「備長炭」とは、どんな炭ですか?
平成9年に日本農林規格が廃止されてからは『備長炭』の名称を使用する事に関しては現在は自主規格しかなく、粗悪な炭に輸入業者・造る側・売る側が『備長炭』という名称をつけて販売しても罰則などの法律はありません。
『備長炭』いろんな場所で『備長炭』とは?とありますが、昔はウバメガシ原料の紀州産白炭限定でした。「紀州備長炭」は和歌山県だけでなく、現在の和歌山県全域と三重県南部が産地の「ウバメガシ」・「樫」を原料にした白炭を指します。
1688~1704年、紀伊国(和歌山県)田辺町方の炭問屋、備中屋長左衛門が炭を売り『備長炭』という言葉を広めた初めといわれている。
1658~1661年に紀伊国日高郡高津屋(和歌山県中津村)の人、大津屋市右衛門の創業によるともいう。元禄年間に秋津川(田辺市)の炭焼き吉三が備長炭を創出したという盆踊り歌詞も同地方にある。
「備長」は人名で、紀伊国田辺の商人備中屋長左衛門(備長)が販売したことによる。
『備長炭』の昔の定義はウバメガシを原木とした炭、硬度は15度以上、色は白っぽく白炭に分類。
高温度で作られるため、均一に硬くなり、燃焼時間が長く、叩くと高い金属音がするのが特徴です。
炭材料の基準は満たしていなくとも『国産オガ備長炭』のように高品質の形成白炭も現に多く流通しており、製造メーカーによって安定高品質・安定価格・安定供給などの高評価を得ているのが現状です。
ただ、『備長炭』と付く表示は手放状態で品質が良いものと一緒に悪い粗悪な炭も安価で溢れています。
昔は樫が原料の白炭をJAS規格で備長炭と言っていました。
今はもうそのJAS規格はありません。手放し状態なんです。
日本国内の製造炭は業界での数値はあります。
近年輸入備長炭がドンドン入ってますが品質表示などありません。
せめて製造会社の表示あれば、購入の目安になるのですが・・・。
初めての購入は冒険のような炭の買い方が現状になります。