ヤマザキコレ先生の作品の魔法使いの嫁。
 
 
15歳の女の子・羽鳥智世を人身売買の競売で高額で落札したのは
シカのような頭蓋骨の頭を持つ魔法使い。
 
 
見た目とは違い紳士な魔法使い・エリアスは
チセを弟子にすると言いその日からチセはエリアスと一緒に
魔法使いとしての不思議な生活が始まります。
 
 
そしてチセが生まれつき持つ力、スレイベガ。
 
 
それは魔法使いとしての強大な力を持たす代わりに
過酷な代償を伴う物でした。
 
 
その過酷な代償とは―?
そしてチセとエリアスの関係は―?
 
 
 
 

魔法使いの嫁のあらすじ!

 
 
ただ、帰れる場所が欲しい―。
 
 
人身売買の競売にかけられた15歳の少女
羽鳥智世を競り落としたのはエリアス・エインズワース。
 
 
エリアスは体こそ人間でしたが頭はシカの骨。
 
 
そして何よりも彼は今では珍しい魔法使いだったのです。
 
 
チセには生まれつき人に見えない物が見える力があり
そんなチセにエリアスはそれは珍しいことで運がいいと言います。
 
 
チセの両親はすでに亡くなっていて
親戚や周りから厄介者扱いされていたのです。
 
 
「良かった事なんか一度もない!」
 
 
 
感情を爆発させたチセでしたが
そんなチセをエリアスは淡々と受け止め
戸惑うチセを自分の家に連れて行くのでした。
 
 
それも魔法を使って建物の中から一瞬で
ロンドンの西イングランドまで。
 
 
驚いているチセに彼はチセの首に付いている
鎖を解き放して伝えます。
 
 
君は魔法使いの弟子になったのだと――。
 
 
競売場ですれ違う人や妖精がチセのことを
夜の愛し仔-スレイベガ-」と呼ぶため
チセはエリアスに自分の事を尋ねました。
 
 
妖精や怪異な物達を引き付けて
捉えてしまう性質を持っている人たち。
 
 
魔法使いは妖精達の力を借りて魔法を使うから
夜の愛し仔-スレイベガ-は
とても大切な素質だとエリアスは教えてくれました。
 
 
そしてエリアスはもう家族のようなものなんだと
チセに伝えるのでした。
 
 
夜、エリアスの用意してくれたベッドで寝ようとしたときに
お風呂で会った妖精が夜の散歩に誘ってきました。
 
 
戸惑うチセに妖精はすぐ帰ってくるからと強引に誘い
妖精が通ったせいで明るく光る道を歩きながら
妖精はチセにいろいろ尋ねてきます。
 
 
どこから来たのか・・・
家族のことやチセの周りにいた人のこと。
 
 
チセに辛い過去が甦りそんなチセを妖精は
自分達の世界に来ないかと誘います。
 
 
「誰も待っている人なんていない―」
 
 
今までここに居ていいと言われたことはない
でもエリアスが家族だと言ってくれたからと
チセは踏みとどまります。
 
 
後をつけてきてくれたエリアスが妖精からチセを助けて
自分達の家に帰ろうとエリアスはチセに言います。
 
 
しかしさらにエリアスはこうも言い出すのです。
 
 
「君は僕のお嫁さんにするつもりなんだ」
 
 
 
 
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魔法使いの嫁のネタバレ!

 
 
エリアスの家で生活を始めてから
チセはいろいろな人と出会うようになりました。
 
 
掃除や炊事に洗濯などしてくれる
女給仕のような妖精シルキー。
 
 
魔法を動力とする道具を作る
魔法使いの技師アンジェリカ。
 
 
アンジェリカの元でチセは魔法使いと
魔術師の違いを知ります。
 
 
魔法とは妖精や精霊や悪魔の力を借りて作り出す奇跡
自分が扱える以上のことをしてはいけないのだと。
 
 
そしてその日、そこで初めて
魔法の練習をさせてもらいます。
 
 
夜の愛し仔-スレイベガ-の力で強い魔力を見せるチセ。
 
 
その後エリアスとチセは教会の神父サイモンに
3つの仕事を頼まれます。
 
 
まずは活動が活発になっているという
ドラゴンたちの様子を見に行くことになりますが
その途中でチセがさらわれてしまいます。
 
 
さらわれた場所はドラゴン最後の地。
 
 
さらってきたのはその地の管理者で
魔法使いのリンデルでした。
 
 
そこでチセはもうすぐ地に還るドラゴンの
ネヴィンと心を通わせます。
 
 
どこか生きていくことに対して
線を引いているかのようなチセにネヴィンは
生きる者が死者を羨んではいけないと教えます。
 
 
2つ目の仕事は猫の集う町ウルタールで
猫の王のモリィからの頼みでした。
 
 
それは町のはずれの池に浄化しきれない魂の澱み
穢れが出てこようとしているのを止めて欲しいということ。
 
 
穢れの魂の主は猫を殺すことを楽しむ男だったもの。
 
 
その男を他の猫と共に終わらせたのが最初の猫の王でした。
 
 
そして代々、澱みが出てこられないように
猫の王がこの地に縫いとどめていたのです。
 
 
その澱みの地を調べている最中に
チセは何者かに池におとされてしまい・・・。
 
 
チセが池の中で見た光景は―!?
 
 
 
 
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魔法使いの嫁の感想!

 
 
いきなり人身売買のシーンからの始まり。
 
 
さらにヤギの頭蓋骨の頭を持つ男が出てきて
最初はおどろおどろしい作品なのかと思ってしまいました。
 
 
主人公のチセは幼い頃に両親とつらい別れ方をして
周囲の人にも恵まれなかったため
どことなく人に対しての関わり方を
深くしないようしている感じの女の子です。
 
 
そしてヤギの頭蓋骨の頭の男のエリアスもまた
どことなく大人になって行く上で大切な物を知る機会を
逃してしまったかのような魔法使い。
 
 
チセと出会っていろいろな感情を知って行きます。
 
 
それは小さな本当にささやかな感情だったりするのですが
2人は少しずつお互いを意識して行きます。
 
 
そんな関係が読んでいてかわいいとも思うんですが
歯がゆかったりもしてドキドキするんですよね。
 
 
そしてチセの生まれつきの力、スレイベガが
その強大な力の代償にチセに過酷な運命を課します。
 
 
チセとエリアスの関係は?
 
 
チセの最後は悲劇で終わるのか?
ハッピーエンドになるのか?
 
 
最後までどうなるか予想もつかない本格ファンタジーです。
 
 
 
 
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