竹内友先生の作品のボールルームへようこそ。
富士田多々良は好きな物ややりたい事も見つからず
進路に悩んでいる中学3年生。
そんな中、社交ダンスのカリスマ仙石要と偶然出会い社交ダンス
それもダンススポーツとしての競技ダンスに目覚めていきます。
競技ダンスとしての社交ダンスは
華やかなセレブのダンスとは違う
「ダンスの戦場」と言えるべき所で・・・。
ボールルームへようこそのあらすじ！
「何か一つ、自信に繋がる好きな事があれば僕は変われる。」
高校一年生の富士田多々良は
少しいじめられっこで内気な少年。
嫌な事があっても苦笑いですぐごまかしてしまいます。
傷つけられる事を言われてもカツアゲにあっても
苦笑いでその場をごまかしてしまう多々良。
そんな多々良をバイクに乗った通りすがりの男が
カツアゲから助けてくれます。
気のいい人懐こい男の名前は仙石要。
要は多々良がダンス教室に入りたいと
勘違いしてしまったようでした。
そのままなし崩し的に要の紹介でダンススタジオの
体験レッスンを受ける多々良。
なんとかダンスに興味を持っているという
誤解を解こうとする多々良に要は言います。
「立ち方一つで人の見る目は変わる。」
要に言われたこの一言で多々良は
ダンスに興味を持ち始めます。
ですが同級生で真剣にダンス留学まで考えている
花岡雫との出会いや競技ダンスにかかる
お金の事を考えると自分の考えの甘さや
立場で二の足を踏んでしまい断らなきゃと思ってします。
そう、断らなきゃいけないと頭ではわかっていたのに
どうしても隠せなかった本当に好きな事。
真直ぐに仙石を見つめる多々良。
「やります。＿僕は変わらなきゃ」
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ボールルームへようこそのネタバレ！
雫のパートナーの兵藤清春に出会った多々良は
才能溢れる清春のダンスとダンスに対する姿勢に刺激を受け
ダンスによりのめりこんでいきます。
そんな時、雫と清春の世界選手権出場資格をかけた
大事な試合直前になんと清春が行方不明に・・・。
スタジオ関係者が大騒ぎで探し回る中
要が多々良に言います。
「兵藤の代わりに雫と踊って来い。」
無理矢理、半ば乗せられように
試合に出てしまった多々良ですが頭の中は真っ白に・・・。
雫に背中を押されるように踊りだす多々良。
なんと多々良が踊りだしたのは
教えてもいない清春の振り付けでした。
何とか急場をしのぎ清春の振付で
踊りだした多々良でしたがそれも途中まで。
後はがたがたの基本技でしのぐ即興でした。
素人が即興なんてやれるわけがない。
リード＆フォローのダンスの基本はできていますが
当然がたがたの即興のダンスです。
なのに楽しそうに笑う多々良。
一瞬誰もが目を奪われます。
そんな多々良を見ていた清春の心に火が付きます。
清春は実は足を故障していたため
事故により試合に出場できなかったのです。
あんなもの見せられて退けるか――
無理を押して出場する清春。
鬼気迫る清春のダンスに騒然となる観客席。
そして何と予選でスタンディングオベーションが――。
しかしその後、清春は意識を失って倒れてしまい
その上替玉がばれてしまい試合は失格
六か月間の公式試合出場禁止の処分。
責任を感じて重い処分に落ち込む多々良。
そしてそんな多々良の前に
松葉杖をついた清春が訪ねてきて
清春が伝えた言葉は・・・。
「雫を――・・・。」
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ボールルームへようこその感想！
何といっても躍動的な迫力のある絵が
競技ダンスの魅力を充分過ぎる程に伝えてくれます。
作者の竹内友先生の絵がすごく迫力があります。
最初は狼狽えながら踊っていた多々良が
ダンスの楽しさに目覚めるシーン。
ライバル兵藤清春の多々良に触発されたダンスシーンなど
目を印象的に描く作家の先生なので
とてもこちらも読んでいて熱くなってしまいます。
まさに競技ダンスというあまりない題材なのにストーリーは王道。
この後、多々良はなんとカップルを組んで
いよいよ試合にエントリーしていきます。
多々良の才能が目覚めていく中
多々良の欠点も現れそれを乗り越えるために
進んでいくドラマがとても熱いストーリーで飽きさせません！
華やかなダンスシーンはストーリーに
恋愛要素が殆ど無いのにかかわらず
妙にドキドキしてしまいそこもオススメです。
沢山悩みを抱えながらそれでも前に進み続ける
多々良がこれからどんなダンスを見せてくれるのか
とてもワクワクしてしまいます。
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