Band Name:
Deeper Down
Discography:
The Last Dream Arms (2018)
Band Members:
Giuseppe (Male Vocals, Electric Guitars, Drums, Keyboards, Piano)
Elisa (Female Vocals)
Luca (Electric Guitars)
Roberto (Basses)
Alessandro (Violin)
Website:
Band Review:
イタリア、カンポバッソ出身、ゴシック・ドゥーム・メタル・バンドであるDeeper Down。
このDeeper Downというバンドは、2017年に結成され、2018年に1stフル・アルバムにあたる『The Last Dream Arms』をリリースされています。
その音楽性は、iTunesストアにて部分的に試聴する限りでは、高音域の透明感の溢れる儚くも美しい女性ヴォーカル、中音域の繊細な男性ヴォーカル、その両者による男女ツイン・ヴォーカルをフロントに迎え、ツイン・エレクトリック・ギター、ベース、ドラム、キーボード、ピアノ、ヴァイオリンなどといった生楽器を配した、非常にオーソドックスなゴシック・ドゥーム・メタルを提供するバンドのようです。
The Metal Archivesでは、ゴシック・ドゥーム・アンビエント・メタルとカテゴライズされています。
あくまでも私の知る限りでは、男女ツイン・ヴォーカルをフロントに迎えたゴシック・ドゥーム・メタル・バンドというと、スウェーデン出身のDraconianのような、アグレッシヴな男性デス・ヴォイスと可憐な女性ソプラノ・ヴォイスの組み合わせによるものが多いと思いますが、このDeeper Downのような、男性ヴォーカリストも女性ヴォーカリストもクリーン・ヴォイスでのデュエットを披露するというのは、非常に珍しいスタイルだと思います。
エレクトリック・ギターの、ゴシック・ドゥーム・メタルとしてのドゥーミーな質感は抑えていますが、暗黒性は低く、非常に聴きやすい部類にあたるバンドです。
その反面、コアなゴシック・ドゥーム・メタラーには物足りなく感じてしまうのかも知れません。
折角のツイン・エレクトリック・ギターという編成なので、あと一歩、ダーク・メタルには重厚な音質を求めてしまうという贅沢者である私がおります。
iTunesストアにて試聴する限りでは、初期値での音量の小ささが、悪い意味で気になりました。
それはアンビエント・メタルとカテゴライズされているので、仕方の無い事なのかも知れません。
単体での楽曲の尺の長さは5分から6分にかけてのものが多く、ゴシック・ドゥーム・メタルとしては、楽曲の一つ一つが比較的コンパクトに纏められています。
その点が、このDeeper Downというバンドの聴きやすさを更に助長させていると思います。
聴く場所を選ばないゴシック・ドゥーム・メタルという、非常に珍しいサウンド・スケープを提供するバンドです。