Band Name:
Chaoswave
Discography:
The White Noise Within (2005)
Dead Eye Dreaming (2008)
Band Members:
Fabio Carta (Male Vocals)
Giorgia Fadda (Female Vocals)
Henrik "Guf" Rangstrup (Electric Guitars)
Michele Mura (Basses)
Raphael Saini (Drums)
Website:
Band Review:
イタリア、カリャリ出身、プログレッシヴ・スラッシュ・メタル・バンドであるChaoswave。
このChaoswaveというバンドは2003年に結成され、2005年に1stフル・アルバムにあたる『The White Noise Within』、2008年に2ndフル・アルバムにあたる『Dead Eye Dreaming』というリリースされた二枚のフル・アルバムを残し、2011年に解散してしまったようです。
その音楽性は、YouTubeにて1stフル・アルバムにあたる『The White Noise Within』を試聴する限りでは、中音域から高音域にかけてのパワフルな男性ヴォーカル、中音域からの高音域にかけての美しくも妖艶な芳香を放つ女性ヴォーカル、その両者による男女ツイン・ヴォーカルをフロントに迎え、エレクトリック・ギター、ベース、ドラムなどといった生楽器を配した、非常にアグレッシヴに疾走する、変拍子を多用した難解さと、ヘヴィ・ロックに直系したと思われるモダンさとが実に巧みに融合された、プログレッシヴ・スラッシュ・メタルを提供するバンドのようです。
The Metal Archivesでは、プログレッシヴ・ウィズ・グルーヴ・メタルとカテゴライズされています。
グルーヴ・メタルというサブ・ジャンルの名前を耳にした事はあるとはいえ、肝心の音自体をマトモに聴いた事が無いという無知な私がおりますが、どうやらWikipeciaによるとPnteraがグルーヴ・メタルの始祖なのだそうです。
つい最近になりイギリス出身のプログレッシヴ・スラッシュ・メタル・バンドであるOne Machineを知り、音そのものは気に入りましたが、若干の不安定さのある男声とシャウト、デス・ヴォイスが耳障りに感じてしまい、似た路線の音を提供し、特別な美声で無くとも嫌味の無い歌声を持つバンドを探求していたところ、このChaoswaveというバンドを発見致しました。
あくまでも私としては陽気なお国柄というイメージを強く持つイタリアの出身のバンドという事が関係しているのか、プログレッシヴ・スラッシュ・メタルとは言え、非常にキャッチーなサウンド・スケープを奏でるバンドです。
変拍子を多用した比較的難解な楽曲の構成力を持ちつつも、決してモダンさを失わず、聴きやすい部類にあたるバンドだと思います。
YouTubeにて試聴する限りでは、初期値での音量の小ささが、若干、音圧の軽さを助長させているように感じてしまいました。
これ程までに完成度の高い楽曲で、尚且つ、アメリカ出身のプログレッシヴ・スラッシュ・メタル・バンドであるNevermoreがリリースした6thフル・アルバムにあたる『This Godless Endeavor』のような、クリアな音質であればより一層の名盤となったのではないでしょうか。
もっとも、それはマイナーなレーベルからリリースされたマイナーなバンドの宿命なのかも知れません。
単体での楽曲の尺の長さは4分から5分にかけてのものが多く、楽曲の一つ一つが比較的コンパクトに、キャッチーに纏められています。
そのコンパクトさの中にも、丁寧なドラマを紡ぐバンドだと思いました。
これ以上の楽曲の長尺さを追求するとバンド・メンバー達による自己満足に陥ってしまう事でしょう。
長すぎず短すぎず、絶妙のバランスを保っています。


