帰国前からなんとなく気になり、
ヴァイオリンとのデュオコンサートをさせて頂いたことが始まりでした。
現在も門下のおさらい会、トリオコンサートと何度もお世話になっている、笹塚Blue-Tさん。
新垣隆先生のご尽力もあり、桐朋の学生さん中心のオーケストラを結成し、コンチェルトコンクールをオリジナルで手掛けていらっしゃいます。今回は9回目。
9月のコンクールを前に審査員での課題曲演奏会とのことで、私はモーツァルトの20番 d-mollコンチェルトを、今回弾かせて頂きました。
小さな編成のオケと、サロンという会場でこの作品を弾くということで、
とても室内楽的に捉えて演奏させて頂ける喜び。
当日合わせの当日二公演というのは、よい面もあり、なかなか反省点を改善できないもどかしい部分もありましたが、若いオーケストラの皆さんは長時間演奏にもかかわらずどんどんとよい音楽で支えてくださり、指揮の新垣先生もそのサポートがすばらしかったです。
(この日演奏させていただいた9月の審査員、指揮者さま、終演後写真)モーツァルトも、曲を発表する直前まで完成はお預けで、譜面に興していなかったというこの作品。
昼間はそのドラマチックな即興的部分でオケと一体となるように、夜はモーツァルトのおしゃべりという感覚で、しっとりした空間に浮かぶ音色を楽しみながら演奏させて頂きました。
およそ10離れた母校の方々と弾けることはとても嬉しく、
日本の学生時代はソロに手いっぱいでなかなか室内楽を経験できなかったので、時を経てそんな機会を頂けたことも、感慨深く幸せでした。
休憩時間も、まるで学生ホールの雰囲気。(チェロ、ファゴット、コントラバスのバストリオ)
音楽に熱い新垣先生と音楽のお話を沢山させて頂けたのも、とてもよい時間でした。
日本では貴重な、予選、合わせからオケを経験できるコンクール。
とってもお勧めです。
マチネ終わり、それぞれが弾く作品の表情で写った写真w
新垣先生のアンコール、即興鯉のぼりは流石でした。意図を理解してくださり、振ってくださった指揮も素晴らしかったです。
こんな素敵な大がかりな企画を下さるBlue-Tの方々、共演者の皆様、ご協力頂いた皆様に、心から御礼申し上げます!
9月が楽しみです。