3月は、第三回高松国際ピアノコンクールへ出場しておりました。
12月末にDVD審査通過の知らせを受けた時は、動揺が一番大きかった気がします。
この数年、完全学生に戻り研鑽してきたことを試す機会が、思っていたより早く巡ってきたという心持でした。
ラウンド数の多いしっかりした国際コンクール参加は、2007年以来。
準備の過程では、スランプに陥る周期とか、大まかなペース配分など懐かしく思い出しつつ、一つ一つ「コンクールへ出る」という感覚を取り戻しながらの日々でした。
初めての経験といえば、12月末に発表された新曲「瀬戸内海」準備に予想以上に苦しみ、好きになろう頑張ろうと暗示をかけても距離縮まらずで、一次審査当日までもなかなか眠れずな精神状態に見事陥ったこと。
そして参加したコンクール先では、事務局の方々にたくさんお世話になり、何から何までサポート頂ける中で演奏に臨めたこと。地元愛媛県のお隣ということで方言も近いですし、安心感に包まれていたことです。
今回の収穫は、
何かに依存せず、自己破壊衝動にぎりぎりつぶされることなく、舞台の上で弾き切れたこと。
数年ぶりに知人友人、先生方に演奏を聴いて頂けたこと。
桐朋、ドイツでの留学仲間に再会し、色んな話ができたこと。
そして、弾くことはかないませんでしたが、新曲をほぼ誤差なく一人で準備できたこと。
モーツァルトが10年以上年ぶりに、感動を覚えながら弾けるようになったこと … です。
結果二次審査には進めず、反省点ももちろん沢山となりましたが、
一次審査の舞台に立ち演奏させて頂けるあの瞬間、心から嬉しく、幸せでした。
直前に新曲を除く全曲試演させていただいたマツヤマ楽器さん、
コンクール事務局の方々、FAZIOLIの方々、
様々な形で聴いて下さった、メッセージ下さった皆様。
その後ホームステイさせていただいた御夫婦、出会った方々、
交流演奏会でお世話になった皆様、
その後抜け殻な私を気遣って下さった皆様、
トータルゴーイングマイウェイを見守って下さる方々。
本当にありがとうございました。
一次審査での演奏は こちらから
その後交流演奏会として訪ねさせて頂いた、
香川大学付属坂出中学校での記事は、
こちら と、こちらにアップ頂いております。
4月はデュオコンサートと、いつもお世話になっているカフェでのコンサートです。
コンクール演奏後から、「室内楽したい誰かと弾きたい。」と、呪文のように会う方会う方につぶやいていた私w、楽しんできます。