先日、レッスン二コマの間がお昼だったので、外にちょこっと食べに出ました。
いつもはお弁当を持っていたり、何か簡単に食べることが多いのですが、
「総合的な学生食堂あるの、知ってる?安くておいしいのよ。行きましょう」
まさかの先生に紹介される形で、ついていきました。
先生も先日、門下生の一人に連れて行ってもらって学生食堂なのにおいしくて感動したそうです。
紹介頂けるのはありがたいけれど、先生と御飯に行くのは初めてだし、しかも二人で?! というシチュエーション。…だけど、とっても楽しい時間となりました。
私が女性の先生にソロピアノを師事するのは、久しぶりのことです。
中学高校まで地元で教えて頂いていた先生以来...10年以上ぶり。
去年彼女に習い始めた時、
久しぶりの女性の先生の感覚に、正直戸惑うこともありました。
しかし、先生は実際に40代でお孫さんまで抱える祖母であり、ピアニストであり…
女性として、外国に生きる外人として示して下さることがたくさんあります。
食堂では初めて、先生の人生についての話も聞きました。
衝撃事実も沢山でしたが、今を幸せに忙しく生きる彼女に、理解が深まりました。
私のことも尋ねられ、一つ話すとわあああっと話してしまいたい衝動に駆られたりもしたけれど、ぐっと飲みこんで言葉を選び話しました。
レッスンでの演奏を通じてきっと色々なことを見透かされているし、
このタイミングでこのような機会を設けることに意味があったのだろうなとも思うけれど、
私にとってはもう一つ、先生と打ち解けることができる、嬉しい瞬間でした。
そして、人生の大先輩からの言葉は、心を軽くしてくれました。
最近、いろんな心境の変化があります。
自分が本当に弾きたい曲を弾くというスタイルからここ数年遠ざかっているけれど、
あんなにつまらない、弾かないと思っていたショパンのバルカロ―レが気になっていたり、
バッハ=ブゾーニのシャコンヌはやっぱり弾きたい。そんな気分になったり。
そろりそろり、不安と願望を解放したいです。
ここにきて女性の先生に師事した意味が、
少しずつ見えてきました。
来週末は、そんな先生がウィーン公演にやってきます。
楽友協会で、ヴァイオリニストとのデュオ。
しっかり拝聴して、学んできます。