プロポーズってされたことありますか??

あたしは小さな頃に『将来の夢は?』と聞かれて『お嫁さんか花屋さん。あ。それかケーキ屋さん。』と答えてたほど、『嫁』という存在に昔から強く憧れていたわけでして、てことで自ずとその『嫁』ってもんになるために必須であるプロポーズに対しても憧れがあるわけです。

妄想大好きのあたしの理想としては、照明のトーンが落としてあるお洒落なちょっとお高い感じのレストランとかで、周りの客のおしゃべりや食器の音がざわざわ聞こえる中、ちょっと緊張した感じで『あのさ・・・』と彼が話を切り出す。

『何?』とあたし。

黙る彼に『どうしたの?』と不思議そうにあたし。

『これ。』彼が小さな箱を差し出す。そこで決定的な一言。

『・・・結婚しないか。俺たち。』

『え・・・。』突然の事に戸惑いながらも、箱を受け取り、開けてみるとそこには大粒ダイヤのリング!!!!!

『・・・・。』指輪を見つめたまま俯き黙ってしまうあたし。

『・・・嫌なの?』と不安そうに彼。

『違うの。うれしい。うれしいの。』と顔を上げ、涙目でかわいく笑うあたし。

『俺たち、幸せになれるよ。』ほほ笑む彼。

『うんっ♪』

そして彼が指輪をあたしの左の薬指にはめ、『似合うよ。』と・・・・

おっと。悪ノリしちゃいました。すんません。

途中自分でも気持ち悪かった。

活字にすると更に気持ち悪いね。

まぁ、でもこんな感じで特別をさり気なく(?!)演出してほしいわけです。

それか、本当にさり気なく、部屋で2人でゴロゴロしてる時に、『はい、これ。』とかって指輪の箱を普通に渡されるのもいいかも。

普通だけど普通じゃなくていいよね。

まぁ、結婚という存在が現実からほど遠い分、夢は膨らむわけです。

今まであたしとお付き合いして頂いた方、大体は結婚話を持ち出されました。

それはあたし的にめちゃめちゃ不満だったわけです。

思い通りのシチュエーションでプロポーズされなかったから??

いやいや、あたし、プロポーズはされたことはないんです。

みんなプロポーズをする前段階で、『いつか結婚したいね。』なんて甘っちょろいことをおっしゃる。

しかも!!!!

もっと許せないのは、付き合って1ヶ月も経たない頃に言うこと。

絶対あたしのことちゃんと分かってないし、付き合い始めてテンション上がって、上がりついでに口から出ちゃった戯言に決まってる!!!!くそ~

そりゃこの先もずっと一緒にいたいと思ってくれるのはあたしもうれしいし、あたしだってそう思うけど、そうやって軽々しく『結婚できたらいいね。』なんてこと言われたくない。

実際みなさんあたしとはうまくいかず、別れてしまったし。

そう。

男女間の約束事みたいなものがあたしは大嫌い。

だから『もうお前だけ。』とか『愛してる。』とか『ずっと一緒にいよう。』とかそういうのが本当に嫌。

だってどうせそういう気持ちって時間と共に変わっていくし、そうやって言ってもらえなくなった時って寂しくて悲しいよね。

だからあたしは、そういう甘いだけの言葉なんかより、その時その時大事にしてくれたら十分。

いや、意外に嫌々言ってるけど、実際何もそういう事言わない人だと不安になったりするのかな?

うーん。経験ないから分からん。

分からんけど、でもやっぱ甘い言葉は嫌い。

だったら寡黙な男選べって話なんだけど、好きになる人みんなお口が達者なんだもの。

人は常にないものねだりをする生き物です。

ところで、今現在あたしがいる地域はどこだか覚えてらっしゃいますか?

そうです。

ラテンです。

イメージ通り、道端で知らない人に『かわいい』『愛してる。』『結婚しよう。』『子どもを作ろう。(おいおい)』なんてこと毎日毎日言われます。

これも言葉と言えたものか、活字に表現し難い音を口から出したりもします。(手をつけない投げキッス)

甘い言葉が嫌いなあたしにとっては地獄です。

でも慣れってすごい。

自分の適応力バンザイ。

最初はあまりの気持ち悪さに身悶えしながら家路に着いていましたが、今となってはさらっと受け流し。

何て大人!!!!

人って成長する生き物だ!

あぁ、人生って素晴らしい!!!

なんて思いながらバス停で1人バス待ち。

そこへ男性が『ご一緒していいですか。』

『あぁ、どうぞ。』

バスを待つ2人。

『どこ出身ですか?』

『日本です。』

てな感じで世間話をしてたら、『彼氏は?』

ラテンで彼氏の事を聞かれるのはごく当り前なので『いません』って答えたら、

『じゃぁ、結婚しましょう。』

おいおい。あんたもそのクチ?!リップサービスのつもりならすんげー間違ってるから。

『あなたみたいなかわいい人と私は結婚したい。』

あら、ありがとう。でもあんたあたしの名前も知らないくせに。

『名前なんか関係ない。結婚しましょう。』

会って3分で燃え上がっちゃったのかしらん。

『若いもんなんてダメだ。なっとらん。年寄りにしなさい。年寄りはいいよ。経験もあるから。』

はい。お気づきですか?

そうです。

その男性。

推定60~70歳。

よれよれの服を着たおじいちゃん。

くそ~。みんなしてあたしの夢を崩しやがって。

もううんざりだよ。プロポーズ。